今日は横浜ベイサイドマリーナに行ってきた。帰りは4時過ぎになっていたので、ランドマークの成城石井で夕飯を買うことに。タクちゃんは、だいぶ疲れた様で、成城石井には行きたくないとぐずり出した。ランドマークプラザの5階にある電車模型屋に行きたいとのこと。ベイサイドマリーナでは1分に1回ぐらい10メートルぐらい吹き上げる噴水と果敢に闘ったり、ランドマークにたどり着くまでの道のりで誰がベビーカーを押すかでエッくんと争ったりしてたから、当然のことかもしれない。


けれども疲れているのは親も同じ。お構いなしに買い物をする。けれど彼は主張を続け、あっちーは「そんなに行きたいなら一人で行ってこい」といなす。エレベーターのボタンが届かないから行けないとか、最近行ってないとか言いながらうじうじしていたが、とうとう意を決して一人で行くと言い出した。


それはそれで親側も少し困るが、こちらがけしかけたことでもあるので、店の前で待っているからとタクちゃんに伝えて送り出した。タクちゃんは重い足取りで一回店の出口に向かったが、外に出る前に戻って来てしまった。


「タクちゃん、ちょっと不安なの・・・」


本当に不安そうだ。けど絶対に待っているからと約束し、送り出した。角を曲がって彼の姿が見えなくなった。さあ、これからが大変だ。


一呼吸半ぐらい置いて、エレベータに向かう。半分はエレベーターに乗れずに立ち尽くしているかなと思う一方で、もう半分は本当に行ったかもと期待しながら角を曲がるとタクちゃんの姿はもう無かった。自分も5階まで上がろうかと一瞬浮かんだ思いを封じ込め、エレベータの前で待った。


・・・


何回目かエレベータが開いたとき、タクちゃんが嬉しそうな顔で出てきた。多分電車屋に居たのは長くて1分。ガラスケースを一周したぐらいだろう。けれども我が子がとても大人に見えた。あとどれだけ一緒に入れるのだろう。きっと気がついたら家に寄り付かなくなって、話す話題もなくなるんだろうな・・・。


・・・


そんな思いにふける間もなく、調子に乗ったタクちゃんが、今度はエッくんと二人で言って来ると言い出した。一回行けたから大丈夫だろうと、また送りだした。今度も同じぐらい待ったら、手をつないで笑顔でエレベーターから降りてくる二人がいた。きっとずっと手をつないで、お兄ちゃんぽい言葉をエッくんにかけていたのだろう。ますます輝かしく見えた今日のタクちゃんでした。



<今日のひとこと>

「きょうね、あのね、さっきね、5階じゃなくてまちがって4階で降りちゃったの。ピーンてドアが開いて。」 (アドベンチャーについて誇らしげに語るタクちゃん)