昨日からりっちゃんはにわかエコ。この二日間はエレベータを使わずに階段で上り下りしている(家は5階、オフィスは9階)。今日は傘用のビニール袋を新たに取ることはせず、他の人が捨てたやつを拾って使いまわしした。


理由は「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」という本を昨日読んだからだ。一日で読み終わったので、今日また環境問題関係の本を買ってしまった。


武田 邦彦
環境問題はなぜウソがまかり通るのか

この本には、ペットボトルはリサイクルしないほうがいいとか、ダイオキシンは無害だとかコントロバーシャルなことが軽快なタッチで書いてある。けど、それらの主張は実はあまり重要ではないという印象を受けた。実際、「ペットボトルをリサイクルすることで使用量が増えた」とかちょっと論理展開に無理がある部分も数箇所ある。今日買ったもう一冊の環境の本のほうが正しいのではないかと思える箇所もある(「環境のためにDDTの製造を廃止したことでアフリカで1億人死んだ」というくだりとか)。


そんなことよりもこの本が僕の考えを変えたのは(僕のことだから数日だけかもしれないが)、環境がいかに政治利権に左右され、いかにマスメディアの報道が浅くて物事の一面しか語らないかを考えさせられたからだ。あまり関係ないけど、2~3日前に報道ステーションで環境問題の話題を取り上げた後に、無意味にでかい等身大×10倍ぐらいのリヒテンシュタイン氏(ブルドッグソースの人)のパネルを持ち出したことを思い出してしまった。


リサイクルしたペットボトルはリサイクル率にはカウントされているけど、実は燃やしているらしい。ペットボトルと生ゴミと分けることで生ゴミが燃え難くなり、わざわざ余計な灯油をかけて燃やしているらしい。1本のペットボトルを作るのはその2倍の量の石油が必要だが、1本のペットボトルをリサイクルするのはその3.5倍の量の石油が必要らしい。


そんなことはマスコミでは全然触れない。コメンテーターが「リサイクルしてます」とか言うのに対して、「ああエコですね」とか言うだけで終わる。この本で挙げている事象とか考察とかは必ずしも正しくないかもしれない。もっと深く、もっと広い観点で考えるとまた違う答えが出てくるかもしれない。けれど少なくてもこの本では、誰かがそう言ってたから鵜呑みにしてそれを請け売りするのではなく、もっと事実に基づいて全体的・多面的な観点で考えようと訴えている。


浅はかながら、今のところりっちゃんが達した答えは、「結局起こったことを是正するために何をしたら本当に良いのかは分からない。それよりも、そもそも起こらないように気をつけるべき。」ということ。資源・エネルギーを極力使わないことから始めようと思う。



<<今日の一言>>

「ぱぱのとうぶてん もってくるよ。げ、げんかんに あるか も よ。さがして くるね。」 = 「パパの総武線持ってくるよ。玄関にあるかもしれないから探してくるね。」 (ポンポンと僕の頭をなでながら、持ってもいない総武線のおもちゃを探しに行きながら)