今読んでいる本のタイトルだ。

チェルノブイリとかスペースシャトルディスカバリーなど、過去に起こった色々な事例を紹介し、事故が起きたときに何が起きて、何が原因だったのかが書いてある。


内容はすごく面白いのだけど、なかなか進まない。「肉厚の鋼管を貯蔵棚からドリルストリングへ移動させ」とか「緊急冷却ポンプをしぼり、冷却水を減圧弁から排出する」といったイメージしにくい文章がつらつらと書いてある。けどこの本のいいところは、技術的な問題点だけではなく、それに絡んで発生する人的判断ミスについても言及していることだ。

最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか/ジェームズ R・チャイルズ
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今読んでいる章は(1ヶ月読んでやっと3章目。まあそれだけ読み応えのある本だと思おう...)、「『早くしろ』という圧力に屈する」という題名。ちょうど今の仕事と重なる部分があって、考えさせられる部分がとても多い。


ちなみに今の仕事は既存システムのリプレース。当初はちょうど9人+監督でやる予定だったのだが、上からの圧力やその他諸事情で選手は6人で試合をするはめになっている。おまけに監督はシーズン中に3回も代わっている。


選手紹介をすると、

- 一塁ベンチ前のファールグラウンドだけを守るインド人

 - レフトで一歩も動かないで球を待つインド人

 - 選手が足りないので仕方なくセンターにいるが、試合には参加せずに草むしりをしている監督

 - サードとショートを懸命に守るフィリピン人

 - ライトを守りながらレフトが取りこぼした球を取りにいく日本人(僕)

 - ファーストを守りながら内野の取りこぼしをフォローしつつ、実質的には監督業も行っているイギリス人

 - ピッチャーとして投げると同時にホームに走ってその球をキャッチャーとして取るインド人

という感じで、実質的には最後の4人で何とか回している。


再三状況を訴えているが、「経営陣にXX日って言っちゃったから撤回できない」とか、「ユーザーがXX日に必要と言っているから(彼らには状況とか全然説明してないのに)」とか、「金ないからなんとかがんばって」とか、無茶を言う。


という訳でこの2週間はサード・ライト・ファースト・ピッチャーはほとんど寝ないでがんばっていた。(ちなみにセンター・レフトは遅くても7時には帰ってた。一塁ベンチ前の選手は場外乱闘を起こし謹慎処分を受けた...)


けどやっと昨日、さすがにやばいことを理解してもらえ、少し(ほんのわずかだが)期間が延長されることになった。最悪の事故が起こるのを回避できたか分からないが、最後のところでまともな判断ができる会社だと思って少し安心した。


(...某マンション売主会社も同じであることを切実に願う...)



<<今日の一言>>

「まんねんど、ぽいぽい」 = 「バンドエイド捨てる」 (足の指に貼ってたバンドエイドが取れたので)