練馬駅から5分くらいの場所に、知人から教えてもらった美容室があり、ヘアカットの帰りに気になった「札幌や」。
逞しさすら感じるこの看板。
黄色の「元祖」という文字が、「俺様が最初だ❗」と叫んでいるようにも見えました。


香港は、日本のそこそこ美味しいラーメン屋さんのチェーン店が欧州よりあります。
なかには、勝手に日本にある本店の名前を流用して、あたかものれん分けしたみたいに営業している、不気味なラーメン屋もあります。

実は香港に一風堂、風来坊や豚王が出店する前、味噌ラーメンを看板メニューとし、他には和定食、つまり豚のしょうが焼きや鯖の塩焼き定食などを出していたのが「札幌」でした。

だから、練馬でこの「札幌や」を発見した時は、店名が酷似しているから姉妹店と一瞬思ったけど、どうやら違うようです。
恐らく、香港の札幌よりも、こちらのほうが歴史が長いでしょう。



木彫りの立派な熊がショーウィンドから、ガンを飛ばしていました。

ところ狭しと無造作に並べられた、様々なラーメンのレプリカ(食品サンプル)を眺めていると、不思議とお腹が空いてきますね。



こちらが味噌ラーメン。
味噌の香りがおとなしめで、塩味がしっかり効いたスープ。
私が20代か30代なら、ライスを頼み、スープと一緒にお米をムシャムシャかきこんだでしょう。
今も食そのくらい食べられるけど、我慢我慢。

その代わり、餃子を2皿食べちゃた!



しっかり焼きめをつけた餃子。
ラーメンとセットで頂けば750円。
真っ当なお値段だと思います。
餃子は肉汁ジュワッと出るタイプではありませんでしたが、肉肉しい(素朴な味)具で、ラーメンと合っていたと思います。



もし自分が太らない体質なら、どんな具のタイプでも、焼き餃子は何個も食べたいです。

しかし、残酷にも女性は40代から、贅肉貯金が徐々に増え、安易には焼き餃子を食べることが出来ません。

この「札幌や」の店名入りのお皿が素敵だなあと思いました。

日本人向け中華料理屋、蕎麦、うどん屋さんも店名が入っている時はがあります。
そういうものを、無性に欲しくなります。台所の荷物が増えちゃうから買うことはないです。妄想するのみ。

無限に広い自宅があれば、町の定食屋、麺類屋さんなどの店名入り業務用食器を収集していただろうなあ。

収集癖って治らないだろうと思います。現在は、集めたい欲望に蓋をして我慢しているだけかもしれないですね。


香港人が喜びそうなボックス席も豊富にあり、カウンターもあります。

私が内装で、気に入っているには、この山小屋風のランプ、カウンターの上に掲げてあるお品書き、レトロモダンな照明です。
調理場の壁がタイル張りなのも、照明や店内のボックス席とお似合いだと思います。

店の内装もこういう昭和臭さが残っていると、心が踊ります。