↑↑↑数日前の中環站(Central Station)にて。

 

2015年の香港のリサーチコンサルタントの調査によると

16歳から30歳の若者は2.8時間/日、スマホを

利用しています。

彼らの両親世代である46歳から65歳までは

子供たちとあまり変わらない2.2時間/日、

スマホを利用しているそうです。

 

電車を待っている間、

私よりも遥かに若い人たちが

椅子に座って、スマホをいじっている様子を

観ていると、

対人関係や

運動能力はどうなってきたのだろう?

と心配になってきます。

 

アメリカではnomophobia 携帯電話依存症という言葉が

数年前から登場しています。

 

現在、スマホゾンビを警告する

看板まで登場していて、

ドイツ人の友人の話では

Smombieと短くして

Smartphone Zombie(スマートフォーンゾンビ)

のことを呼ぶそうです。

 

 

 

立ち止まってスマホを見るならかまわないのですが

歩きながらスマホだとトロトロと鈍い速度で歩くことになり、

後ろや前からくる歩行者にとってかなり邪魔になります。

 

そんなにスマホから離れられないならば立ちとまって、

歩道の端や公園でゆっくり情報を探すなり、

チャットをして欲しい。

歩きながら「チャット」する必要はないです。

 

歩きスマホする人は画面に釘づけになっており、

歩く速度が遅くなります。

画面に集中しているからか、

耳も聞こえなくなっているし・・。

歩きスマホをしている人たちよりも、

速度が速い歩行者たちが、

スマホゾンビを抜かせず、

狭い歩道を、数珠繋ぎのようになっていることもあります。

 

 

 

酷いケースだと、

2,3人友達や家族同士が

横に広がって、

歩道をふさぎながらスマホ操作、

または

通話をしながら散歩、

工事中の場所を通るときや

横断歩道をわたるとき、

安全確認をしていないのは

危険だと思います。

香港では、

工事中の穴に落ちそうになった人や

交通事故寸前のケースを何度か

目撃しました。

 

乗用車やバス、トラムは悪くなくて、

ただ信号機が青でスタートしようとしたら、

歩行者がスマホを見ながら、または

イヤフォン通話をしながら

いきなり飛び出すケースを

こちらで時々見かけます。

 

タクシー運転手が怒鳴っても、

バスからプップーと鳴らされても

知らん顔だったり、冷静な顔。

 

恥ずかしそうに、真っ赤にならないところがすごい。

それは地元民だけではなく、色んな国の人たちが

香港では、そんな感じなのです。

 

香港ではよく話題になる、

荒っぽい運転のタクシーやミニバスドライバー。

 

しかし、歩行者も非常識な態度をしているわけで、

そんな状況では、運転手たちを責めても、

自分達も交通のマナーを守っていないから

五十歩百歩な気持ちに私はなります。

 

↑↑香港の狭い通りは歩道と道路の境目、ぎりぎりを

トラックが通過します。注意してくださいね

 

歩きスマホは事故にあったり、

他の歩行者と車の邪魔になります。

道の端により、

立ち止ってスマホを使いましょう・・・。

 

今から、5年以上前、

香港のある新聞社の

編集者が、歩きスマホをして

たまたま走行中の車の前に飛び出し、

脚に致命的な怪我をし、

歩行困難になった記事を読みました。

 

その編集者ご自身が、たった数秒で渡れる道路なのだから

その時、スマホ画面を見ないで

きちんと左右左と

確認してから渡ればよかったのにと、

何度も後悔したのだそうです。

 

当時はスマホ中毒で、

そんな簡単なことすら

思い浮かばず、道路へ飛び出したそうです。

 

まさに

「注意一秒怪我一生」

 

こういうケース以外に、

香港の街中で、

よく見かけるのが(これも別に香港人に限った事ではなく

店で会計中なのにもかかわらず、

ずっと延々とスマホで、

おしゃべりしているため、

店員(レジ打ちの)が

質問していても、全く答えず、かえって会計が

遅れてしまい、待っている人たちに迷惑をかけるお客様。

 

なぜ数秒で終わる会計中ですら、

通話を切れないのか!?

 

最後に・・・

 

建物に入るとき

自動ドアではない場合、

自分でドアを開けますよね。

 

ところが、自分でドアを開けず、

スマホ操作していて

自分でドアを開けるのが

面倒くさいらしく

ドアを開けた私の腕の下をすり抜ける輩がいます!

もしくは私がドアを開けるまでドアの前で待っている輩も!

 

「自分でドアぐらい開けろ!」

「お前は終わっている・・・」

一言叫びたくなることもあります。

 

5年前、右足を骨折して杖をついて歩いていても

開けてくださらない香港での出来事は、

人間として、なんだか寂しい気もしました。

意外と私の両親のような高齢者のかたや

小さな子供のほうが親切に開けてくれました。

 

ええ、確かに、ドアを開けても

HK$1にもなりませんよ・・・

 

 

そんな非情な

スマホゾンビが世の中では

いるのですびっくり

 

妊娠中の友人が、

香港に引っ越してから

おなかの大きな彼女が

ドアを開けてもお礼すら言わない。

彼女が開けて当然という顔でスッと通りぬける・・

そんな非情なゾンビの姿を見ると、

悲しいような・・

と同時に、見返りは求めちゃいけないけど、

ムカっとくる・・と話していました。

 

お礼を言われないのは

分かっていて、彼女は身重であろうと

ついドアを、開けてしまうそうです。

 

 

アルコール中毒患者と同じく、

極度のスマホゾンビは、リハビリ施設で

脱スマホゾンビしてから

社会へ戻ってきてもらたいです