フロリダキングスネーク
Frorida king snake
Lampropeltis.getula.froridana
©TONIO フロリダキングスネークアネリ
その名のとおりフロリダ半島の中部から南部にかけて生息するキングスネーク、ノーマル個体のベビーでは若干赤が入る個体が多いようですが、アダルトになると赤は減退し、黒色の鱗には黄色の斑紋が入るようになります。
ブルックスキングスネーク/
サウスフロリダキングスネーク
Brooks king snake/South frorida king snake
Lampropeltis.getula."blooksi"
フロリダキングスネークの地域個体群で、フロリダ半島の南端マイアミ周辺及びエバーグレイス国立公園内に生息する個体群の事をさします。
ブルックスというのは、Brooksvilleという地名は関係なく、Brooksさんが発見したことに由来する名前のようです。
フロリダキングスネークとブルックスキングスネークにおいては、学術的にも分類はされていませんが、その特徴の違いから昔から分けられて繁殖されています。ブルックスが、フロリダキングに比べ薄色がキレイに発色する為、混ぜるメリットがなかったということも一つの要因ではないかと思われます。
かつては地域的な変異などが多いことと、CB化も進んでいることからカリフォルニアキングスネークの次に多くのモルフが作り出されています。
挙げられるモルフとして、
ピーナッツバター
ハイポメラニスティック
ラベンダー
T-アルビノ
アネリスティック
アザンティック
ホワイトサイド
ホワイトチェック
エリスリスティック/フレイム
ハイパーザンティック
スポッテッド
モザイクなどがありますが、今回はアザンティックとアネリスティック系のモルフを紹介していきます。
アネリスティック系モルフは一つだけのラインが存在し、アゴスタラインと呼ばれる。
これらは、フレイム系と交配されブリードされたことは分かっているが、ワイルド個体からの遺伝的な歴史ははっきりしていない。
またBHBのBryan Barczyk氏によってアネリ血統が繁殖されているが、こちらもどこから持ち込まれたかははっきりしていない。
BryanのブリードするBHBラインはアゴスタラインのアネリとレムケラインのアザンの血統が混ぜられており、ヘテロであってもその遺伝子を受け継いでいることが多い。
現在流通しているアネリはほとんどがBHBラインのものであることから、アゴスタラインという呼び方はせずに、BHBラインのアネリという表現をされることが多いようです。
過去にはLemke氏がアネリを売っていたが、現在ではレムケラインはアザンの血統として存在している。
アザン系モルフはアネリよりもスペックルが多くなり、赤色素と、黄色素の両方に作用する為、アネリよりもはっきりとモノトーンになります。
さらにアザンは2系統存在し、一つはレムケラインもう一つはニューイングランドラインです。
その二つの差はレムケラインは黒が強く発色していること、ニューイングランドラインはニューイングランドに住むブリーダーのラインブリード血統であるようです。
BHBラインはアネリとアザンが混ざっており、アネリは成長した時に茶色っぽくなってしまいアザンのほうがキレイにモノトーンになることから、アネリはアザンの劣化版という風に見られる傾向があるようです。
簡単にまとめると
レムケライン→現在のアザン(過去のアネリ)
アゴスタライン→現在のアネリ(フレイム系の遺伝子が入っている)
BHBライン→アネリ(hetアザン持ちの可能性大)
ニューイングランドライン→白が強いアザン血統
黒っぽさ
BHBアネリ>レムケアザン>アゴスタフレイムアネリ>ニューイングランドアザン
という感じになります。
また、アネリとアザンの互換性について、海外ブリーダーでも互換性があるという人が多いようですが、ベビー時では、アネリとアザンの見分けが殆どつかない事、BHBラインで両方の遺伝子が入っている事、レムケアザン血統が過去にアネリとして販売されていた事など多々ややこしくなる要因があり、よくわからない事になっていますが、2つのモルフ、4つの血統に分けるという考え方が最も有力なようです。
今回はここまで、そのうちフレイム系、アルビノ系モルフについても書こうと思います。
参考サイト
参考文献
COMMON KINGSNAKES A Natural History of Lampropeltis getula Brian Hubbs