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私達日本人が、学校で教科書で学ぶことは極わずかだ。
何の故かはわからない。
しかし、現代のメディアではその様々な側面を見ることができる。
不死身の分隊長と言われた、舩坂弘氏にはいくつもの著作がある。
その印税は、東南アジア等で日本軍の慰霊碑に使われ、その後は国際赤十字社に寄付している。
また沖縄戦で参謀を務めた八原博通氏も、戦後沖縄戦の著作を出しているし、インドネシア等で活躍した今村均氏も回顧録を出している。ブルネイ県知事木村強氏は、氏のお陰でブルネイは複雑な国家ながらも現在でも親日国であり、石油の90%以上を日本に輸出している。
忘れてはならないのは、中川州男氏である。
パラオが親日国なのは、この方の活躍なくしてありえない。ペリリュー島の戦いで、一緒に戦うというパラオ人を罵倒し追い出した。しかし、そこには日本の戦いにパラオ人を巻き込まないという確固たる意志があったといわれる。
マッカーサー参謀と言われた堀栄三氏も情報戦に関する書籍を出している。元々戦時中も『敵軍戦法早わかり』というものも書いているからすごい。
日本を、今の日本の形を守ったのは、樋口季一郎氏であろう。
誰もが知る東洋のシンドラー、杉原千畝より遡ること2年前、満州国を通りたいというユダヤ人がたくさん来たらしい。
樋口季一郎は、なんやかんやあったものの、そのユダヤ人たちを逃がし、彼らの中にはアメリカに渡ったものもいる、その数は2万と言われているが、数千人とも。
1945年8月18日ソ連がシュムシュ島に押し寄せてくる。
それに対し、交戦しろ!と降伏後の上層部を通さず、命を下した。
スターリンはブチギレ、北海道を占拠し、あわよくば福島まで占領し、アメリカとソ連で分割統治を狙っていた。
まぁ、トルーマンは拒否しただろうけど。
裁判が始まると、スターリンはマッカーサーに樋口を寄越せと言ってきた。死刑にするためだが。
そこで、動いたのはアメリカにいたユダヤ人である。
樋口季一郎はユダヤ人を逃がす前に、ある演説をしている。
それは簡単に言えば「追い出すなら、国を作って差し上げろ!」と言った具合だ。
何にせよ、そのユダヤ人たちがアメリカに圧力をかけ、マッカーサーがスターリンに引き渡すことはなかった。
スターリンは、悔しかっただろうなぁ。
その樋口季一郎氏にも回想録がある。
戦争というとアレルギーを示す人もあるかもしれないが、もっとも罪なのは知らなかった。で終わることである。
先人が何故戦い、そこにどんな思いを持っていたか?
それが見えるのは、現に戦い生き残った方々の記憶であり、記録である。
良いことは参考に、悪いことは反面教師にすればよいのだから、軽い気持ちで読むのも悪くないと思います。
朝のニュース?で、チャイナリスクの問題が論じられていた。
C国がT湾を取りに行った場合の話である。
そこで、玉◯氏の発言に唖然とした。
これは、C国とT湾の話、C国とAメリカの話と断じ、知らないフリをしていればいい。と。
日本はC国にT湾を取られることで、シーレーンを失うと分からないのだろうか?
いや、太平洋を横断し向こうからやればいいとか、思ってるのかもしれない。
いずれにしても、目も当てられない程の物価高騰とエネルギー高騰は免れない。
しかも、T湾を見捨てるということは、国際信用を失うということだ。
T湾が親日なのは、支配下にあった時代に後藤新平氏が、T湾のインフラ整備などをやり、発展させたからだ。
韓国が反日なのは、併合したからだ(内容は関係ない)
ともすれば、日本は国際的な信用を守るためにも、戦わねばならない。
T湾や日本が攻められた時、米軍が来るとは限らないと言う人は多い。
だが、T湾や日本が滅んで、一番困る国はアメリカなのだ。
唇亡びて歯寒し。という言葉が、皮肉なことに中国にある。
春秋時代の大国晋とかく、虞の2つの小国の関係に見える。
かくの王は、大国晋が虞を滅ぼすために、かくを通ることを許可した。かくの臣、宮之奇はこれを諌め「虞が滅びれば、次はこの国です。唇亡びて歯寒しと申します。」と言ったとされる。
大国ほC国、2つの小国はT湾と日本、しかし状況は違う。この2つの小国のバックにはアメリカさんがいる。
すぐに参戦できなくても、1週間いや3日持ちこたえられれば、どうにかなるのかもしれない。
玉◯氏が言っているのは、まさに唇亡びて歯寒し。と言ったところであろう。
愚かなることこの上ない。
いや、一番愚かなのは、誰も得をしない戦争をすることであるが。