マーシャ・クラッカワのここだけのブログ -28ページ目

マーシャ・クラッカワのここだけのブログ

旅行、絵画等について書きたいです。

中東の国ヨルダン南部のワディ・ラムは、砂漠そのものが世界遺産となった珍しい例。
しかも自然・文化の両面から価値を認められた複合遺産です。
ワディ・ラムの岩山には、無数の壁画が刻まれています。その大半は今から2000年以上前、ナバテア人によって描かれたものです。
東西交易の要衝という地の利を生かし、交易から富を得て繁栄したナバテア人は、最盛期(紀元前1世紀頃)には10万人が暮らす「砂漠の王国」を築きました。彼らが残したものは壁画だけではありません。最大の遺産とも言えるのが「命の水」です。山肌に水路を刻み、わずかに降る雨水を巧みに誘導して貯水槽に貯める「利水システム」こそ、砂漠の民の生命線。そのいくつかは2000年の時を経て、今も遊牧民たちに利用され続けています。