ボルタのブログ -2ページ目

ボルタのブログ

色んな記事をまとめ、自分の考えであるコメントをつけるそんなブログです

本文は、6月28日の日経新聞の要旨及びそれに関するコメントです

要旨

 これまでは、化石燃料から都市ガスは作られてきた。しかし、化石燃料はCO2を排出するとして逆風を浴びている。そこで、再生可能エネルギーの電気でつくった水素と、CO2を混ぜてメタンガスをつくる動きが広がってきた。この手法は「メタネーション」と呼ばれる。CO2を回収して使うためメタンガスを燃やしても排出は「実質ゼロ」とみなされる。東京ガスは、現状高コストなこの方式を低コストで行えるように研究をしている。

 東京ガスは、横浜市の研究施設で年度内に実証試験を始める。国内ガス大手が再生エネから都市ガスの製造に取り組むのは初めて。100キロワットの太陽光パネルを設置し、水電解で水素をつくる。これに都内のビルやメーカーから回収するCO2を合成し、都市ガスとして使えるメタンガスをつくる。同社は、メタンガスの製造能力は毎時12立方メートルと見込んでいる。

 2030年に同社の販売量の1%である約40万世帯をこの方式で供給する。50年には販売量の90%まで比率を高めたい考えだ。

課題はコストだ。日本エネルギー経済研究所の柴田研究主幹によると、太陽光・風力発電の発電コストが1キロワット時あたり3~5円まで下がれば、液化天然ガスと同じコストになるという。

 ガスも石炭のように縮小すれば、既存設備が使えなくなる懸念があり、新たな手法でクリーンなガスを安くつくる手法の確立を急ぐ。

 

コメント

・現在の国内の事業用の太陽光の発電コストは約13円。一方で、30年に5.8円になるとの民間予測もあるがそれでも高い価格となる。

・欧州では風力発電で余った電力にて水素をつくり、そのまま利用したり、メタンガスに変換してガスとして使ったりする計画がある。

・日本政府も大規模な風力発電施設の開発を急いでいる。これがうまくいけば、太陽光・風力発電の電力価格もより安くなるのではないだろうか。