昨今のサウナブームによってサウナ界隈も急激な変化を見せている。まず、一番変わってきたのが【マナー】の部分。
サウナのメイン層といえば40代より上の高齢層であったがこのサウナブームによって20代・30代の若い層がとてつもなく増えた。これは私自身が実際サウナ施設に行っても確実に感じている。有名どころであれば20・30代が9割を占めることも少なくない。
これは5年前では考えられない光景であった。
それによって生じる問題も多々ある。若い層が増えるということはグループで来店する率も増えたのだ。
サウナ界隈での有名な蔑称で
【ドラクエ】
という言葉がある。これはそのままの意味で全ての行動をパーティーと共にするのだ。
洗い場→サウナ→水風呂→休憩を全てまるでドラクエの移動のように共にする。
それによって水風呂や休憩スペースの占拠が起き、度々物議を醸す。
グループで来ることによる弊害の一つとして真っ先に挙げられるのが浴場内・サ室内での会話。特に20代はその辺の女子も真っ青なくらい一生会話が止まらない。
おじさんサウナーは基本的には単独で来店することが多いのでこの問題に関してはここ近年で特に目立っている項目であろうか。
コロナ禍ということもあり注意書きしている施設も多い。
おじさんサウナー側で目立つマナーの悪さといえば、
・掛け水をしないで水風呂に入る
・身体を拭かずにサ室に入る
上記の項目であろうか。
この二つに関しては施設側の注意書きによく書いてあるところが多い。
あと、よく挙げられるのが
水風呂での潜水問題。
これは私見になるが、潜水に関しては注意書きがあれば潜らない。注意書きがなければOKでいいのではないかと思う。
湯の泉グループを例に挙げると、草加健康センターでは水風呂の潜水禁止はされてないが、厚木健康センターでは潜水禁止の注意書きがされている。
同じグループでも土地が変わるだけでこうも違う方針になる。
これは不快に思う客の割合によって施設側が決めているのだと思う。
なので潜水が悪だとする施設もあれば潜水を問題視しない施設もあるのだ。
これは郷に入れば郷に従うの精神でいいのではないだろうか?と私は思う。
個人個人のマナーの押しつけというのは良くないのだ。
全ては施設に準じたほうが余計な争いは起きないのではないか。
最近は意識の高い施設が増えた。それに伴い客側の意識も高くなってきた。だが、これが昔からある町銭湯にそのまま当てはまるかと言えば疑問である。
不特定多数が訪れる有名施設とは違い、銭湯というのは特殊なコミュニティが形成されているケースが多い。常連同士でサ室内で会話することが昔から当たり前の文化に黙浴という概念を押しつけられるのであろうか?
世代間のマナーの相違は間違いなくあってそれを埋めるのは容易ではない。
特に中高年サウナーからすれば今までオアシスだった自分達の居場所にいきなりブームに乗っかってきた若い層が大挙してやってくるだけでもストレスなのに、その上自分達の知らないマナーまで押しつけてきたらいい気分ではないだろう。
ちなみに私は30代後半だがこの世代間の争いというのは各所でよく見かける。
ある程度のマナーの共通認識は必要だと思うが、施設側がしっかりとガイドラインの作成・周知していくべきではないだろうか。
個人のマナーを押しつけるのはやめよう。と言いたい。