私は手塚治虫が好きでしたが、東京に出てきて初めて叔父も手塚治虫ファンであることを知りました。
大学教授であった叔父は、初期の頃からのほとんど全巻を収集しており、毎週土日にお泊りにゆき、手塚治虫三昧でした。手塚治虫との出会いは、小学4年生で、担任の先生が学級文庫にご自身所有の「火の鳥」を置いてくださっていた時です。
この時から、この終わり無く繰り返される因果の世界を何によって超えられるかを考えました。それとは別に、幼少の頃の経験により永遠に続く光があることも知っておりましたので、どうやったらあの光の世界へ辿りつけるものかと考えました。
多くの大作は、少なからず目に見えない世界を何らかの形で作者が知っていなければ、生まれないものです。私の生まれ育った環境は「いたこ」がおり、小学校の帰りなど、そのいたこのお家で遊んだりもしていましたので、人が生きている世界には、見える世界と目に見えない世界があることは.事実であり別に特別なことではありませんでした。
空に大きな黒い渦が巻き、尊い命が失われる時、自分の無力さに絶望します。しかしながら、私が出会ったいだきしんさんは、生命に宿る因果をそのまま身に受け、解放し生命の自由、光を取り戻すことができる方でした。
出会ってからは、コンサートの度に、空間がきれいに澄んでゆくことを経験し続けてきました。ひとりひとりの生命の光が永遠の世界へと通ずることも、コンサートで経験しております。空間、生命ともに変化変容してゆき、まったく新しい世界(次元の違う世界)が創出され続けてきました。
民族、宗教、思想、哲学、言語が違えども、人間の生命の働きは共通であることをコンサートで経験し、それは大きな希望となりました。幼い頃より宗教の違いを何によって超えてゆけるかと考えても、はっきりとした答えを見出せずにいたからです。
ひとりひとりが、人間共通の生命の働きを取り戻してゆけるコンサートはとても尊い場です。
世界各地で演奏されているいだきしんさんですが、4月に新宿文化センターでのコンサートがあります。
ピアノとパイプオルガンの即興演奏です。ぜひ多くの方にいらしていただきたいコンサートです。
いだきしんコンサート(Divine Agee~神性の顕れる時代)
●4月18日(水) PM7:00~ PM9:00
全席指定席 S席7,000円 A席6,000円
●新宿文化センター