息子から引き継いだYAMAHA SR400 Final Edition
ご存じの通り、SRのエンジンスタートはキックオンリーです。
乗り始めはデコンプレバーを握って、キックレバーを押し下げ、シリンダーヘッド右側のインジケーターを覗き込んでシルバーのマークが出るのを確認してから、おもむろにキックしていましたが、今ではインジケーターを見ずに一連の操作を行ってエンジンを始動出来るようになりました。
現行のモデルのようにABSやトラクションコントローラーなどの電子制御機器、及び、燃料計、時計、ギヤポジションインジケーターなどの便利装備はありませんが、なんせ45年前に世に出てから大きな変更もなく生産されてきたマシンだし、昔はそれが当たり前でしたからね。
息子のメインの使い方は通勤の足で、たまにツーリングに出掛けたってことで、走行距離は1年半で1.3万kmほど。
ほとんど乗りっぱなし状態で私の元にやってきたので、現在メンテと各部の錆取り作業を行っている最中です。
メッキパーツの多いSRなので、きれいにすれば見栄えも良いんですけど、そうなるまでが大変で、あの何十本もあるスポークを1本づつ、シコシコと磨く作業は腰に来ますよ(^^;
特にフロント周りはブレーキパッドからのダストで全体的に黒くなっていて、今のところ完全には除去出来てません。
先日、メッキ部の錆取り&保護に購入したホワイトダイアモンドや定番のピカールでシコシコ磨いてます。
布製のひもでクリクリしたり、歯ブラシでゴシゴシしたり、硬めのスポンジでシャリシャリしたり、はたまたナイロン製の使い捨て手袋で直接磨いたりしましたが、どれもイマイチで思うような結果にはなりません。
写真では奥の施工済みのスポークはきれいに見えますが、まだ小さな点のようなものが残っているのが分かります。
とにかく、何回も同じ作業を繰り返しながらピカピカな状態に持って行こうと頑張ってます。
それ以外に、設計の古いバイクなので、車体への定期的なグリスアップも欠かせないみたい。
長い間基本設計は変わってない車体ですからねぇ~
ホームセンターでグリスガンとモリブデングリスを買ってきて、スイングアームのピボットシャフト部とリヤホイールのハブベアリング部へ注油します。
車体左のサイドカバー下にある工具入れの蓋の裏側に注油用のグリスニップルがあります。
これをスイングアームのピボットシャフト部のボルトを外して取り付け、グリスガンでブチュ~っと。
あまり勢いよく注入するとシャフト内部のカバーが外れてしまうらしく、ゆっくりと入れます。
そうすると反対側のボルト部から押し出されるようにグリスが出てくれば注入完了です。
(写真撮るの忘れました)
リヤホイールにも注入口があるのでブチュ~とね(^^)
で、黄色○の穴から出てきたら終了。
ボディ全体のクリーニングもやりましたが、一度に全部は無理なので、タンクやサイドカバーなど塗装された部分、シートやフォークブーツなど非金属部分などの手入れのみで、次回はまた細かい部分もやっていこうと思ってます。
もうひとつ、これはメンテというより工作に近いですが、SRにもこれまでモンキーで使ってきたデイトナ ヘンリービギンズのシートバッグを取り付けられるようにしました。
バッグをセットしているときはいいのですが、取り付けずに走る場合、取り付けベルトがブラブラして見栄えも悪いし、後輪に絡まったら転倒の危険もあります。
なので、バッグ未設置の場合はそのベルトを固定することに。
ホームセンターで同じサイズのホックと幅25mmのベルト1m分を買ってきて、写真のように加工したものを2本作ります。
車体側のベルトとクロスにセットしたら終了。1,000円以下で作れました。
固定ベルトも乗る時にだけセットすればこんなもの必要ありませんが、SRのシートはボルト留めされているので付け外しやベルトの長さ調整も面倒なんでね(^^;
もしかしたら市販品であるかも知れませんが、ピッタリのものを自分で作るってのが楽しいんですよ(^^)
日を改めて、またスポーク洗浄をやりました。
今回はステンレスウールたわし、スチールたわし、ダイヤモンドパフでの汚れ落としです。
あと電動チューターの先端に取り付けるシリコンパフも。
どの材料でも結局は1本1本をシコシコ磨くことに違いなく、腕と腰が怠いのなんのって・・・
結果、ステンレスウールで磨くのが一番効率良くきれいになるように感じました。
それでも納得できる状態にするまでには1本あたり数分掛かります。
それにスポークがきれいになると今度はリムとの取り付け部が気になってきて、ここも洗浄対象になりました。
当然、1日ではすべて出来ないので、ツーリングなどの予定の無い休みの度に磨いていくことにします。
あと、写真はモンキーでやった時のものですが、同じくSRにもクラッチワイヤーへのオイル注入もやりました。
クラッチレバーからケーブルを外して先端にインジェクタ(黒と金色の工具)を取り付け、ワイヤーオイルを吹き込みます。
クラッチ側のケーブル先端からオイルが出てくれば注入完了です。
てなことで、本格的なメンテは無理ですけど、自前で出来ることはチョコチョコとやっていくつもりです。