本日は折りチャリで近鉄電車の奈良線にある 河内花園駅 まで行ってきました。
普段、近鉄電車は滅多に利用しませんが、自転車で京都や奈良方面にポタリングする際には近鉄の路線と交差したり、並行して走ることがあります。
で、今日の目的地である 河内花園駅 ですが、 駅自体ではなく、その近くに設置されている
近鉄奈良線列車暴走追突事故の慰霊碑にお参りするのが目的です。
上記の事故は戦後間もない昭和23年(1948年)3月31日に奈良発上本町行きの特急が生駒トンネルを走行中にブレーキが故障し、河内花園駅(当時は花園駅)から発車しようとしていた普通列車に激突し、多くの死傷者が発生した事故でした。
ブレーキ故障の原因はブレーキホースに用いられていたゴムの劣化による破損だとされていますが、戦争中から戦後に掛けてどの鉄道会社も物資不足でキチンとした整備がなされていなかったようです。
近鉄奈良線は奈良方面から生駒トンネルを抜けると大きく左にカーブして、生駒山地から大阪平野に向かって下って行き、枚岡神社の最寄り駅である枚岡を過ぎると今度は右カーブして西に向きを変えて真っすぐ大阪市内に向かいます。
トンネルを出てすぐにある石切駅~額田駅付近からは大阪平野が一望出来て、車窓からの夜景も素晴らしいと聞きますが、それだけ高い位置を走っているということで、この付近の線路勾配は30‰(パーミリ)以上とのこと。
一般にこの数字や単位はピンときませんが、鉄道の線路としてはとんでもない数値らしいです。
そんな勾配の線路をノーブレーキで徐々にスピードを上げながら暴走する列車を想像すると・・・
今のようにATS(自動列車停止装置)も無く、連絡設備も不備な状態で当該電車の運転手、乗り合わせた近鉄職員や警官などが被害を最小に食い止める行動を行った結果、事故の規模にしては死傷者が少なかった要因であると言われています。
その犠牲者の慰霊碑へのお参りのためのポタリングです。
前段での説明が長くなりましたが、我が家から河内花園駅へは恩地川(おんちがわ)と言う河川にそって南下し、高校ラグビーで有名な東大阪市花園ラグビー場のある花園中央公園近くの近鉄 東花園駅に出て、一駅大阪寄りの河内花園駅を目指すルートになります。
恩地川を北方向から眺めています。
花園中央公園からは真東に生駒山地が見えますが、中央の生駒山の山頂には大阪の各放送局の電波塔が並んでいます。
ラグビーワールドカップでも会場になった東大阪市花園ラグビー場に到着。
この施設も元々は近鉄が所有管理していたものです。
花園中央公園から南に400mちょっとのところにある 近鉄東花園駅。
ここからは線路の高架伝いに大阪方面の一駅隣にある 河内花園駅 を目指します。
河内花園駅 に到着。
駅舎の大阪側に設置されている慰霊碑。
光明地蔵
いつでもお参りできます。
お参りを済ませ、生駒山に向かい、国道170号線を横断して旧の170号線に入ります。
そのまま旧170(イナマル)を北上して 近鉄けいはんな線 をくぐって石切劔箭(いしきりつるぎや)神社へ
大阪の人は普段は親しみを込めて 「石切りさん」と呼んでいます(^^)
大阪方向を向いて撮影した写真です。
こちらの車輛は相互乗り入れしている大阪メトロの中央線の車輛ですね。
石切劔箭神社 二之鳥居
鳥居をくぐって神社の境内へ
石切劔箭神社 三之鳥居
皆さん、お百度参り をされています。
三之鳥居の前にはお土産&休憩処のお店が(^^)
また旧170号線に出て帰路につきました。
この辺の旧イナマルは一車線ですがまだ幅員は広い方で、もっと北上するとすれ違いも出来ない路地のような部分もあります。
にしても真っすぐ=高槻 20㎞、左=大阪城 12㎞とはアバウトな表示ですなぁ~
ま、土地勘のある者はこれで判るし、無い人にはメジャーな地名の方が判断しやすいんでしょうかね。
発 : 午前 11:30
着 : 午後 3:10
走行距離 33 Km