昨日、届いたキャンプ用具の中にあったオピネル(OPINEL)のナイフですが、ネット上では使用前の儀式がアップされています。

 

その儀式とは・・・

 

1. 黒錆加工

2. オイル漬け

 

1の黒錆加工とは、購入したオピネルナイフの刃がカーボンスチールの場合、すぐに錆びて赤くなってしまうので、それを防ぐために前もって黒く錆びさせてしまおうってもの。

 

2のオイル漬けは、柄の部分が木製のため、使用後の洗浄などで水分を含むと微妙に膨張して刃の出し入れがやり辛くなるため、柄にオイルを含ませ水分吸収を抑える処置のことです。

 

私はこうした儀式はもちろん、ナイフのこと自体も全く知らずに情報だけを追っかけてたんですけど、その中にはこうした処置は必要ない、その都度手入れしていれば問題無い、必要ならメーカーが施していると言う意見もありました。

 

確かにどちらの意見も「なるほど」と思うし、どちらかが正解で一方が間違っているってことでもないだろうと。

 

で、初心者の私としては、自分が買ったものだし、世間でそうした処置が実施されているのも事実なんで、今回は自分もやってみようと思います。

 

こうした作業自体は初めてですが、ゴソゴソいじるのは嫌いじゃないので楽しんでみようかと(^^)

それで使い勝手が悪くなっても自己責任だし、経験になります。

 

 

 

まず刃と柄をバラします。

 

 

カバー部分をペンチなどで広げて抜きますが、私は以前ラジコンで使っていたスナップリングプライヤーという工具があったのでそれで外しました。

 

 

 

次に刃を留めているピンを抜きます。

適当な太さのポンチがあったのでそれで片方から叩いて抜きました。

 

 

これで全バラ

 

刃が黒く見えますが光の加減でそう見えるだけで、まだ黒錆化未施工です。

 

 

黒錆加工前に刃を洗剤で洗った後にシリコンオフで完全に油分を落とします。

 

油分を残したまま加工するとまだらな仕上がりになるらしいので。

この辺は、塗装などでも同じようにするので理解できます。

 

で、実際に黒錆加工の手順としては

写真右のティーパック紅茶8割に対して酸(今回は掃除用に買ってあった百均のクエン酸)2割の溶液を作り、そこへ刃を2時間程漬け置きにするというもの。

 

細かな理由はネットに上がってるので割愛しますが、紅茶の成分と酸が反応して刃の表面に黒錆を発生させるってことですね。

 

スーパーブルーという薬品を塗ることによっても同じ効果が得られるらしいですけど、価格がナイフ以上だし、通販でしか手に入らないようなのでパスです。

 

なにより、自宅にあるもので出来るんならそっちの方がエエもんね。

 

 

うっすらと見えますがナイフが底に沈んでます。

そのナイフからは化学反応なのか細かな気泡が出てました。

 

 

刃を漬けている間に、柄と刃の接合部分をヤスリで削って間を広げます。

 

自分的に2のオイル漬けについては、上の写真のように物理的にスペースを広げればあまり意味ないんじゃないかと思ったので、実施しませんでした。

 

漬けるオイルも亜麻仁油(アマニオイル)という乾性油で、これまた案外お高い値段なのでわざわざ買ってまでするほどでも無いかと。

 

 

2時間経ったので刃を引き上げます。

 

 

見事に黒くなってます。

これ全部が錆びなんですかぁ~

 

 

分解したのと逆の順番で組み立てて完成。

 

こうして黒錆加工ってことで処置しましたけど、切れ味が甘くなってきたら研ぐことになりますわな。

 

その時点で黒錆も取れてしまうでしょうから、また紅茶+酢の液に漬けんとあかんってことでしょうね。

その時は刃を外さず、刃の部分だけ漬けとけばエエんかな?

 

研ぐにも砥石とかを用意せんとあきませんけど(^^;

 

しかし、キャンプするにしても道具それぞれに準備やら手入れが必要なんですなぁ~

そんなこと考えたらちょっと気が重くなってきましたよ(笑)