今更ですが、プロフィールにある画像、何かわかりますか?
SF映画の名作、「2001年宇宙の旅」に登場するメカで、宇宙ステーションと月を往復する宇宙船、その名もARIES(エリアス)
初めてこの映画を観た時には結末が理解出来ないまま、ほとんどが白と黒の色合いである映像と音楽が印象に残った作品でした。
映画に登場したかメカ類は海外メーカーでプラモデル化されていて、このモデルも探したんですけど見つけられなくて、無いなら作っちゃえ!!ってことでフルスクラッチで製作したものなんです。
あの頃はそんな”やる気”と“根気”、それに細かなものまで見える”視力”があったんですよ。
作ったのは10年以上前になりますが、資料もほとんど無くて、映画のDVDをキャプチャして、大体のバランスを決めて、細かなディテールは適当に作りました(笑)
その製作過程を紹介します。
一番難儀したのが機体のベースになる球体探しでした。
適当な大きさで、適度な強度があって、尚且つ加工がし易いものを探したんですけど、なかなかありませんでした。
ホームセンターや釣具店、裁縫や手作り小物の店を片っ端から訪ねては
「こんな球体、置いてないですか?」
と聞いて歩いたんですけど見つけられず、最後に行った東急ハンズで発見しました!!
東急ハンズならいろんな品物があるとは思ってたんですけど、なんせあそこは値段が高い!!
あたしゃ、あんな小洒落たところじゃなくて、町のホームセンターの方が好きです(笑)
その球体は直径10cmで、元々2分割出来るものでしたが、真ん中からやや上と下の部分をカットします。
これはロケットのノズル部分。
0.5mmのプラ板をカットして、6角形を作って、噴射部分に貼り合せます。
噴射部分はそれらしく筋彫りしています。
それを4個作って、隙間にはパテを流し込んで埋めました。
これはランディングギヤのカバーです。
21mmの塩ビパイプを半分にカットして、アールを付けます。
これも噴射ノズルのベース部分。
工具箱に転がっていたパイプの周囲に丸のプラ棒を貼り付けてからカットしました。
これは姿勢制御用バーニヤです。
この辺の小物パーツはガンプラのものを使っています。
四角いプラ棒の5箇所に真鍮線を差し込み、真ん中に穴を開けておいたバーニヤを差し込んで接着。
不要な真鍮線をカットして出来上がり。
このランディングギヤも難儀した部分です。
当初は太めの真鍮線を曲げて作ったんですけど、強度が足りないのと真鍮線同士の接着が上手く行かず、プラ棒で作り直したんですよ。
だから、ちょっとイビツで、それぞれの脚の角度が違ってます(^^;
さて、ここからはボディの製作です。
機体の下半分です。
バーニヤを取り付け、ボディパネルも張ってますが、この辺は適当にそれらしくって感じです(笑)
マジックで書いてる点線は脚のカバーを付ける位置だったんですけど、パネルが被ってますな。
なんせ、設計図とか無しで、その場その場の思いつきだけで作ってたんで、こんなことはしょっちゅうでした(^^;
カットした球体にパネル状に切り抜いた薄めのプラ板を貼り付けていったんですけど、球vs直ってことで、1枚張るのにまず上側を接着し、次に真ん中の左右に接着剤を付けてある程度くっつくまで指で押えてました。
最後に下側も接着して、ようやく1枚のパネルが出来上がるって塩梅。
これを上下の球体それぞれ10枚ほどやってたんで、最後には指が痛くなってきましたよ(^^;
ランディングギヤやバーニヤ、メインロケットノズルを取り付け、塗装したボディ下部。
なんか、それらしくなってきたでしょ?(笑)
操縦席のウインドウには裏から透明のプラ板を張って、映画と同じように赤い照明になるようクリアレッドで塗装しましたが・・・
中のベースをつや消しの黒で塗ってしまったため、赤色が全然目立たなくなりました(^^;
で、完成したのがプロフィール写真にも掲載したもの
ランディングギヤの出来が納得出来なかったんですけど、作り直す気力も無かったんで、これで完成としました。
もう一度作れと言われても、今となっては老眼で細かな作業は出来ないし、なにより根気がありませんよ(笑)