蛾衣の京劇衣箱 -7ページ目

去年のパーティ

さあ、来月は例のクラブメッドサホロのクローズパーティですよ。どうなるんだろうか?

今年は団体さんが入って常連さんがアタフタしてる珍しいクローズですね。(他人事みたいだ)

思えば3年前に初めて参加したパーティでした。勿論何も知らずにですので仮装はしてない。

それまでは混む日は避けてましたんで異様な雰囲気にビックリしましたねえ(笑)

流石にその日だけは平凡な自分が馬鹿に思えるほど皆さん楽しそうでした。マジで寂しかったですよ。


その時、私の中で何かが壊れたのでしょうね(笑)

去年は常連客を集めてセレモニーがありサホロの村長(支配人)から挨拶があったりカクテルパーティで盛り上がりました。私は楊貴妃で参加しました。

クローズ2

その後はレストランに雪崩れ込み大勢のお客様とご一緒に写真を撮ったり食事を楽しんだり

結構人気者でしたよ。まあ、物珍しいのが居るってなもんでしょうね(苦笑)

レストランでは別名「要介護状態」と言われる感じで知り合いに面倒を見てもらうのです。(笑)

この姿ではバイキング形式は厳しいのよ。お皿に食事を盛った人達が大勢居るしぶつかりでもしたら大事な衣装が汚れちゃうでしょ?それに楊貴妃は偉いから自分じゃ何もしないの(爆笑)

クローズ3

上の画像は動く楊貴妃の後姿です。実にお淑やかな姿なんすよ。

で、お腹が膨れると皆シアターに移動するんですけど私は別行動でバーに行きます。

だってこの姿でショーを観るのって結構辛いのです。それに見るより見られる方が好きなんだもん(爆笑)

玉帯が無いのは私の好みで突っ込みはなしです(苦笑)

クローズ1

後は気力と体力が尽きるまでバーをうろついておりまする。

今年は更にパワーアップした姿を御見せする予定なのですが満室なんでどうなるやら?



ある時はB、B ある時は敦蛾衣

いよいよ来月の中旬、クラブメッドサホロと言うところで半年に一度のクローズパーティがある。

ここをお読みになっている方はご存知だろうが初めての方のために書く。


私の「京劇」の始まりは何を隠そうサホロの仮装パーティなのである。早い話が下らないキッカケで仮装するために京劇をチョイスしたのだ。勿論、本格的な扮装には程遠い化け物(苦笑)にしかならなかったのだが一応受けた?のでどうせなら本物の京劇の格好をしよう!と京劇の世界に足を踏み入れたのだ。


何故?サホロで京劇?と思われた方も大勢いるだろう。何度も目撃されたGMさんも居るし見てない幸運な方もおられるだろう。理由は簡単。只目立ちたい!!それだけ!それだけの理由でやってます。

最近は半分仕事?みたいな感じですがこんな馬鹿でも受け入れてくれるので飲まず食わずでやってます。


プロフィールにもあるように普通のオッサンですから以前はサホロでもまったく大人しいGMでした。

が、仮装するようになってから沢山のGMと知り合いになれて少し世界が広がりました。

そして京劇知り触れて劇照を体験しまた世界が広がりました。


このブログに訪れてくれる方も京劇関係メッド関係で接点は違いますけどどちらも大切なお客様です。

これからもご愛顧のほどよろしくお願いいたします。


で、今年の夏クローズは「穆桂英」をやりますのでご期待下さい。本場北京で作った本物の豪華絢爛な衣装に京劇を習っている人がメイクして何処にでも居るオヤジがどこまで美しくなれるか?

プロフィールの画像にどこまで迫れるか?お楽しみに。


追伸  偉そうなことを書いてますが今日現在、土曜日の予約取れてません(汗)

     でも道民なんで0泊2日でも行きます。寝なけりゃその分安いかも?(爆笑)

アジアン 6月のサホロで、ドレスコードは「アジアンエレガント」なり

北京が俺を呼んでるぜ?

劇照同盟の盟主さまから北京行きの呼び掛けがあり勿論オイラも参加で返事をした。

ここでも小判鮫としての本領発揮だす(笑)

残念ながら4泊5日の短期間しか参加出来ないのが悔しい。

5日間で短いと言うのも不思議に思う方がいるだろうが初日は移動で潰れるし帰りは早朝に北京を発つので実質3日間しか動けないのだ。

成田で6時間待ちと言う苦行にも似た日程しか選択肢は無い。だから田舎は嫌なんだ。


それで北京に行って何をするのかと言えば劇装街に行きお買い物、それから劇照に半日、夜は観劇するか皆で晩餐を楽しむ。その合間に京劇の本やVCDを探しに行くのさ。しかし、北京は広い。それに道路は朝夕大渋滞だ。今までスケジュール通りに動けた試しは無い。でも、それもまた北京なので面白いのだ。


通訳してくれる友人と二人の食事も趣があって楽しいしお薦めのお店で美味しい物が食べれるのが嬉しい。

そして仲間と大勢で色々な料理を食べるのも賑やかで品数も多いので嬉しい。メニューの漢字で料理と食材を推理しオーダーして何が来るかワクワクするのも面白いしね(笑)


さて、旅費だがなんやかんやで約10万円だ。これで東京在住なら半額くらいで行けるんだろうけど北海道じゃあそうも行かないのだ。去年の秋は15万ぐらいだったからこれでも安いのよ。(苦笑)

まあ、こっちで京劇を観ると1回1万円(旅費込み)だし東京へ行って観ると5万円(旅費宿泊費等)だから

ねえ。VCDだって北京なら300円ぐらいで買えるし京劇グッズも選べる劇迷の聖地ですから巡礼の旅と思えば一石四鳥ぐらいの価値がある。(笑)

その為に節約生活をしてるんだもんね。

風雲急を告ぐ

6月よりジッと我慢の蛾衣でしたが今月より満を持して行動開始だ。


まずは今月末に同じく北海道の劇迷と札幌で京劇鑑賞。遂に生の虹橋贈珠を見ることが出来るぞ!

過去に何度か鑑賞のチャンスがあったものの演目変更などで見れなかったの(涙)


10月にはクラブメッドでクローズパーティに参加!東京から自主的専属化粧師?が同行しメイクしてくれるので今までに無いクオリティと穆桂英の戦闘服(笑)で一番目立とうと言う姑息な作戦なのじゃ。

しかしパーティであの姿は迷惑な邪魔者以外の何者でもないな。これが本当の旗迷惑(爆笑)


そして10月の末には劇照同盟の面々が衣装見学ツアーで来道する。こんな北の果てまでワザワザお越し頂けるとは仲間は本当にありがたい。是非、楽しんでもらいたい。


更に11月には5度目の北京行きを計画中。主な目的は元切り上げの対抗措置で衣装発注による個人的差額還元セール??を狙ってる(笑)

また、未定だが大物化粧師にコンタクト出来れば夢の劇照が実現するかも知れぬ。


そして2006年2月には念願の上海上陸が叶うかも知れない。その時はスペシャルゲストが案内してくれるかも?目指すは有名女優史敏王昭君衣装の再現だ。コレクターなら上海製の衣装も押さえておきたい。


以上はあくまでも予定で他に増えたり減ったりするかも知れないが今の私はこの為に生きていると言っても過言ではない。私の人生もまだまだ捨てたもんじゃないね!

出番は何時?

今日も小物の話。穆桂英の衣装をオーダーすると結構色々な小物があった。早い話、この役柄がどんな小物を必要とする役なのか知らなかったのだ。ミーハーなんで知識より感性?を重視するんす(笑)

先日のリンズは必需品なんだけど狐尾を発見!そうだ北京で劉店主さまが「普通は化繊だけどこれは本物の兎の毛皮を使った良い物だよ」と言ってたっけ。


前に王昭君の劇照(出来が最悪で封印)をやった時白黒の狐尾を使ったけど確か寒い地方に行く役の場合や北方民族の役柄で使うと聞いていた。楊延輝や楊八姐、余賽花と言う役柄で狐尾を付けている絵を確認したけどこの扮装をする予定は今のところ無い。


今日の画像は出番を待ちながらぶら下がる狐尾とリンズだす。結構おマヌケな絵面ですね。(笑)

小物9

これも大好き

京劇の扮装で使う小物で何が一番好きか?と聞かれたら結構悩む。やっぱり簪か?綺麗だしねえ。

でも実は令+羽子(リンズ)も好きな小物なんです。なんたってこれを付けた姿は格好良いですもんね。

それにリンズを使った演技がまた決まるんですわ。人差し指と中指二本でピシッ!と挟み亮相(見得)をきるところが一番格好良いのだ。指二本で挟むけど私は直ぐに外れちゃう(涙)


細い外見に似合わず良く撓り簡単には折れないそうですけどやはりそこは消耗品。激しい立ち回りでで孫悟空のリンズが折れたのを湖広会館で目撃したことがあった。ちょっとショックでした。舞台にアクシデントは付き物なんだろうけどリンズが折れると結構無残な姿だ。


映画「さらばわが愛 覇王別姫」でパトロンの袁がリンズを持って鏡に映りながら登場するシーンには笑ってしまいましたけどあんな見事なリンズなら欲しいなあ、、、と思ってました。でも訳あって持って無かったのですが穆桂英の扮装にリンズは欠かせないので一か八かオーダーしてしまい結果オーライでした。


で、手に入れたのがこのリンズです。どうですか?綺麗でしょ?

小物8 小物7

小物あれこれ


小物1 小物6

今日は小物のお話。オイラは劇照で満足のいく写真を撮るにあたって衣装だけでは無く小物にも拘るのよ。

鉄鏡公主で使うのは旗装頭と言う特殊な髪形。勿論全部自前の物である。劇照店に持ち込むとお店の人も綺麗と一目置く代物だ。(ちょっと自慢)

小物5 小物2


まずは両把頭、普通は黒い紙製なんですけどオイラのはビロードが貼ってあるのよ。それに高さの違うのが2個、赤のモールで作った鳳凰、これは手が込んでる作りだ。そしてピンクの絹牡丹。後は両把頭に下げる穂子と対の押花。それと手に持つ両面刺繍のハンケチ。

小物4 小物3


以上はあくまでも基本セットで他は手持ちの絹花、簪などを好みで刺して仕上げます。これも化粧師のセンスが問われる作業ですね。沢山刺せば良いってもんでもないし少ないと寂しいしバランスが大事。


問題は自分じゃこの頭は作れないんで現在は出番が無いのだ。と、言うことは旗装自体お蔵入りなんです。ああっ!!衣装が泣いている。

成田攻防戦 その2

顔7

今年の3月に4度目の北京よりの帰国をした。東南アジアやアメリカ帰りとかと違い中国帰りは麻薬所持などの心配が無いのか3度は素通り拍子抜け(笑)

それに関わりを避けるような態度も見えるのはヒガミ根性の成せる業か??


でも4度目は少々勝手が違った。大きな簪を買い壊れると困るので手荷物で持ち込んだのだ。専用の箱なぞ無いのでお店で赤い派手な月餅の箱に入れてくれた。これが税関職員の目に留まったらしい。


「それは何ですか?高価なお茶などは申告の義務がありますが」と言われた。これは遂にお披露目のチャンス到来か?4度目の正直?どんな説明をしたらこの簪の凄さを理解して貰えるか?綺麗ですね!と言ってくれるかな?スーツケースを開けるのかな?衣装も見せるのかな?と妄想爆発すること2秒!!


「京劇の簪です」「あっ、そうですか。どうぞお通り下さい」、、、、、以上。


只今の決まり手、肩透かし、かたすかし~いいっ。(涙)敦蛾衣四連敗中。

成田攻防戦

白蛇3 今まで北京には4度行った。と言うことは成田税関を4度通過したと言うことだ。

北京では劇照、衣装の発注、受け取りなどをするので何時も帰りは大荷物だ。

20kgを越すスーツケースと冠の入った箱に新聞紙に包まれた双剣と物々しい姿で向かう先は成田税関。


数箇所のテーブルと笑顔で迎える制服姿の係員達。密輸や麻薬などを取り締まる彼らの鋭い視線が見詰める中、上記の姿で近づいて行く私。「お願いします」と笑顔の私に「パスポートを見せて下さい」と笑顔の係員でも目は笑ってない「北京からですね」「はい」「荷物はこれだけ?中身はなんですか?」「京劇の冠です」「どうぞお通り下さい」え?荷物見ないの?スーツケースを開けないの?


私は手に入れたばかりの衣装を見せれる驚いて貰えると別な意味でドキドキワクワクしてたんですが期待を裏切り簡単にスルーされちゃいました(笑)きっと税関職員は危ないオヤジだから関わるのはよそう!と思ったに違いない!待ってましたと私の目が輝いたのを見破られたのかなあ?


北京の帰りは何時もこんな感じで一度も見て貰えなかった。(涙)ヤバイものは入ってない(当たり前)ので開けられても困らないし逆に見せたい物が入ってるのに残念ですわい(爆笑)次回は是非見せて色々と講釈したいと目論んでるんですがどうなりますか?連中も忙しいから無視されるんだろうなあ(苦笑)

絶対に

私が誰にも見られたくないこと。それはメイクを落としてる姿だ。

劇照はお店でするし回りに居るのは関係者だから使用前、使用後の顔を知られて居る訳で別にこっちも向こうも気にして無い。

しかし、クラブメッドでパーティに出る時は違う。一人部屋にこもり儀式のごとくメイク、着替えをして出陣するのじゃ(笑)

で、夜も更けるとお仕事終了とばかりに部屋に退散し誰も居ない部屋で冠を外し衣装を脱ぎ宴の後始末を始めるのだす。(笑)そこで一番厄介なのがメイク落とし。女性の化粧とは違いドウランを厚く塗り眉とアイラインを強調する舞台化粧なんで簡単には落ちないのだ。


コールドクリームをたっぷりすくい皮膚も剥げよとばかりにこする、コスル、擦る!しかし一度だけでは絶対に落ちない。鏡を見ると白と赤と黒が混ざり合い下手なホラー映画顔負けの不気味な顔が映っている。

マジでこの姿だけは親にも見せられん。そして現実に引き戻され素顔の自分に戻る儀式でもあるしホッとする瞬間でもある。


最初はメイク落としを使わずティッシュでドウランを擦り落としたら顔が赤く腫れて酷い目にあったりしたが最近は慣れて最後にニベアクリームでお肌のお手入れをする余裕もある。(苦笑)しかしどれだけ経験を積んでも翌朝、真っ黒な目ヤニが出るのが困り物だね。それと油断すると唇に口紅が微かに残ってることがあるので要注意だ。(爆笑)