できるだけお金をかけずにできるだけいい音楽を聴きたいトミーTです。
つい2ヶ月半前に、購入してから1年10ヶ月紹介もしていなかったKZ ASTのことを書いたのですが、
今回は今年3月に購入し4月に到着したKZ PR3を5ヶ月経った今ご紹介したいと思います。
#ホントすみません、仕事が忙しくてアメブロをサボった時期がありまして、そのしわ寄せがズンズンときております。#
さて、このKZ PR3。私にとって7本目の中華イヤホンになります。
私は音楽をちゃんと聴くときに使うイヤホンはBA(バランスドアーマチュア)ドライバ派だった訳ですが、平面駆動形というタイプ。
平面駆動形とは、BAとは異なりDD(ダイナミックドライブ)に似た方法でダイアフラムを動かし(ドライブし)音を鳴らします。
一般的に普及しているDDは、ザクッと乱暴に言ってしまうとスピーカーのような形で、電気信号がマグネットを通じてボイスコイルを動かし、ボイスコイルがダイアフラムという薄い膜を振動させて音を出しますが、ダイアフラム全体を見ると振動にずれが生じるので、「音の歪み」がどうしても発生してしまいます。
これに対して平面駆動は、ダイアフラム全体をボイスコイルで動かせるため、音の歪みが大きく低減されます。その結果、人により感覚は微妙に異なるとは思いますが、クリアで伸びの良い音を出すことができます。
ところがここ1-2年で中華イヤホンメーカーが参入し始め、昨年だったか、価格破壊ブランドであるKZもPR1という製品を発売し、その安さに皆驚愕しました。
PR1は少しずつ改善が行われ、昨年の終わり頃に発売されたのが、現時点での最新モデル、PR3という訳です。
私が平面駆動形というタイプを知ったのは5-6年前ですが、当時はかなり高いイヤホンというイメージでした(実際の話、6-7万円はするという感じでした)。
現在は円安ということもあって、アマゾンで購入すると1万円を超える価格になっていましたが(これでもびっくりするくらい安い)、アリエクを見てみたら5000円を切るくらいの価格になっていたので、少し不安はあったもののアリエクの「KZ Global Factory Store」という、公式だか公式じゃないんだかよくわからないショップで購入することにしました。
商品は3週間くらいかかりましたが、アマゾンの半額だからと思い我慢、そして無事到着しました。
はい。いつものように決してきれいとは言えない包みに入ったちっちゃい箱が郵便ポストに入ってました。
きれいとは言えない包みなので無造作にビリビリ破いて中身を取り出します。
箱は問題なし。
中身。
デザイン、かなり好きです。
筐体の中に見える丸いのが平面駆動ドライバになります。
13.2mmとのことで、筐体ギリギリまでドライバが陣取っています。
DAPにつなげて聞いてみましたが、第一印象。
鳴らしにくいっ!
ネットでレビューを見ていると「鳴らしにくい」とか「プレーヤーを選ぶ」とか「スマホ直挿しでは使えない」とかレビューがあり、実際どういうことなんだろうかと思っていたんですが、
鳴らしにくいっ!
(大事なことなので二度書きました)
これ、どういうことかといいますと、
「今まで使ってたイヤホンと同じボリュームで聴くと、音がめっちゃ小さい」
ってことなんですね。
他のイヤホンを使って音楽を聴くとき、私はDAP(HiBy R6)のボリュームを22-24くらいにして聴いていたのですが、PR3で聴こうとすると40-45くらいまで上げる必要があるんです。
仕様を見ると、インピーダンスはそれほど高くない(15+/-3Ω)。つまり電気抵抗が高くて鳴らしにくいということではないようです。
恐らくですけど、単にこの平面駆動ドライバを鳴らすためには他の方式のイヤホンと比べて多くのパワーが必要なのかなと。だから、取り敢えず音の出るようにしたスマホではボリューム最大にしてもちゃんと音が出ず、オーディオ用のアンプ回路をしっかり搭載したDAPが必要になる、そういうことなんだと思います。
謎が解けました。
さて音の方ですが、全体的にスッキリした音という印象、特に高音の伸びが気持ち良いです。低音〜中低音あたりはやや少なめと言った感じがいたします。
繊細な感じの曲を聴くにはいい感じ、ジャズも良し、ハードロックやヘビメタを聴くときは線が細めに聴こえる気がしますので、イコライザなどで250Hz辺りまでをほんの少し持ち上げた方が良さそうかなと思っています。
(あくまで個人的な音の嗜好ですのでご注意を)
ケーブルはKZの90-8ケーブル(銀メッキ)、イヤピースはFinalのE-Typeを使って聴いた感想です。
そんな感じで。ものすごく気持ちの良い音を出してくれるイヤホンでしたので、しばらくはメインの座に座りそうです。
購入してからいろいろ交換して遊んでおりますので、そのへんはまた別記事で。
ではでは!