こんにちは。

今回はポータブルオーディオのお話です。

 

ふとした事から気になるブログを見つけました。

 

 

「無駄に高い出費をさせられるオーディオ情弱にならないために知っておきたいこと」とは、なかなか攻めた題名なんですが、なるほどと思ったこと、こりゃ違うやろと思ったことと、いろいろありましたので、私なりのポータブルオーディオに対する意見をこちらに書いていきたいと思います。

 

上述したAUDIO-SOUND@HATENAさんの記事への反論ではないので、ご了解ください。

 

ここ最近のポータブルオーディオの相場は、世の中の物価上昇以上のものとなっていると思います。特にDAPについては、以前は高コスパで安価だった中華系メーカーから高性能・高価格な製品ばかり発売されるようになり (恐らく日本マーケットで味をしめたのでしょう)、一般の人には受け入れられないマニアックなものになりつつあります。

スマホで音楽を聴くなんて(仮にポータブルDACのようなものをぶら下げたとしても)考えられない私にとっては、エントリーレベルのDAPがほとんど発売されない現状が悲しくてなりません。

 

そのため、価格の高いもの=いいものという先入観で高価な製品を買い揃えていくと、まさにこのブログで書かれている「オーディオ情弱」になってしまいます。

 

しかし、初心者は情報源が少ないので、誰でも「オーディオ情弱」になり得るのは仕方ないと思います。いろいろと経験をしていって、自分に合った情報源を見つけていくことが必要だと思います。

 

従い、このブログで「当てにならない」と書かれている、

  • オーディオ雑誌やオーディオ情報サイト
  • データを示さず、聴感で判断しているレビュー
  • 適切な測定器を使っていない人のレビュー

についてですが、これはわからないでもないのですが、情報源に乏しい初心者にとって、これらは情報源として非常に重要だと思いますので、切り捨てるのはどうなんだろうと思いました。

 

こういった情報源では、確かにメーカーや販社からモニター用の製品の提供を受けていることが多く、好意的なレビューになることはある意味仕方ないと思います。

しかし、世にどのような製品が販売されているのかを知る、と言う意味では、有名なYouTubeのオーディオ系動画(セゴさんとかふぐみかんさんとかのチャンネル)やオーディオ情報サイトをいろいろ見ていくことで知識の幅を広げることに役に立ちます。

 

なんとなく良さそうな製品が見つかったら、

  • 他のレビュー(Amazonなどのレビューも含め)も見ながら、買って聴いてみる、あるいはお店で試聴させてもらう
  • レビュー通りだったのか、そうではなかったのかと言った結果から、自分が信頼できる情報源を絞り込んでいく

これを繰り返していくしかないと思います。

 

注意しなければならないのは、「信頼できる情報源」というのは、あくまで「自分と感覚が合う情報源」であって、必ずしもデータがキッチリしているとか、測定器を使っている人のレビューということではないと思っています。

測定データは参考にすることがありますが、私は良い音かどうかの客観的な判断材料にはしていません。自分の好みを測定データ上にプロットし、それに近いのかということを客観的に比較することは不可能だと思います。

 

そもそも「いい音」とは、万人にとって受け入れられる音でも、良いデータ結果が得られている音でもなく、「自分が『いい音』だと思う音」です。

つまり「音は好み、感覚、趣味、主観」です。自分と音の好みの合う人を探して、その人の話を聞いたほうが、自分好みの音に出会える可能性は高くなるでしょう。

 

逆に、酷評されているレビューを見て「これは良さそうだ」と判断することもできます。例えば、私は重低音が嫌いで、どちらかと言うとウォーム〜弱ドンシャリな音、BAを使った繊細な音が好きなのですが、逆に重低音好き、強ドンシャリで元気な音が好きな人にとって、私が好きな音は「籠もって聴こえる」ようです。

ですから、Amazonのレビューなどで「音が籠もって聴こえる」と否定的に書かれていると、それは私好みの音だったりすることが多いので、肯定的な意見として参考にさせていただいたりしてます。

 

ですから、先程私は「信頼できる情報源を絞り込んでいく」と書きましたが、正確には「いろいろな情報源と自分の好みとの距離を把握していく」と言ったほうが正確なのかも知れませんね。

 

ちょっと、ご紹介したブログを否定しているような書き方をしてしまいましたが、そういうことではないのでよろしくお願いしますね。

 

一方で、「その通り!」と思ったところもあります。

  • オーディオは値段で判断してはいけません
  • 知識に自信がない場合は1万円台まででイヤホンを選びましょう

これは本当にその通りです。

SNSを見ていると、よく一流ブランドの高価な製品を大量に並べた写真と共に「また買ってしまいました」と自虐的に自慢しているのを見かけますが、あれを見るとため息が出てしまいます。

 

私も以前は、数万円のイヤホンが良いイヤホンと信じていた時期があり、無理して何本か購入して「いい音だー」と思っていました。しかし昨年、いわゆる「中華イヤホン」の存在を知り、数千円の製品でも十分いい音 (注: 前述の通り「自分に合う音」のことです) が得られることが分かり、それ以来1万円以上のイヤホンは高価、と思うようになりました。

最近は2万円以上のイヤホンを買う気にはなりません。

その代わり、いろいろ試したくて買う本数が増えましたが。

 

値段で判断しないために、特定の情報源だけでなく当てにならないと言われている情報源も含め、広くアンテナを張ることが必要なんじゃないかと思いました。

 

ということで、長々と書きましたが、結論。

 

無駄な出費をさせられるオーディオ情弱にならないためには、できるだけ多くの情報源を確保し、それら情報源が自分の感覚と比べてどうなのかを理解して良さそうなものを選んでいくこと、そして情報源を鵜呑みにするのではなく自分の音感覚を信じることだと思います。

もし可能なら、試聴の可能なお店にしばらく通い、いろんな製品の音を聴いて参考にするのが良いでしょうね。

 

最後に、この記事のネタとして勝手に参考にさせて頂いた AUDIO-SOUND@HATENA さん、ありがとうございました。

 

実はこちらのブログ、私も情報源の一つとしてちょくちょく訪問させて頂いておりまして、恐らく多くの人に参考になると思いますので、是非ご覧ください。

 

 

それでは!