東京都八丈島の南方180キロの海底で、銅や亜鉛、金、銀などを採掘できる熱水鉱床のような地形があるのを、東京大などが見つけた。ロボットを投入して調査した。実際に鉱脈があれば、国内最大級の熱水鉱床となる。 海底から熱水が噴き出している場所には、熱水中の金属が長い時間をかけて沈殿し、鉱脈が作られることがある。 東京大海中工学国際研究センターの浦環(たまき)センター長らは10月25~28日、伊豆諸島沖には小さい鉱床が多いことから、海中を泳ぎながらセン サーで地形を調べることができるロボット3台を使って調べた。調査の結果、直径数十メートルほど海底の土が盛り上がり、熱水が噴き出した跡(熱水マウン ド)のように見える地形が1キロ四方にいくつも散らばっていた。
今回見つかった地形の規模は、数百万トンの金属の埋蔵が予想され、国が採掘調査を進めている沖縄沖の伊是名海穴の調査地と同程度という。伊是名は水深 1600メートルだが、今回の地形は900メートルと浅く、開発しやすい利点もある。鉱床があるか確かめるにはボーリングなどの調査が必要だ。
国の海洋資源開発を担う独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は「情報収集、分析をしてみる価値のある広さだ」と評価する。 浦さんは「鉱床と確認されている沖縄の海底とそっくりの地形だ。有望な鉱床の可能性がある」と話している。 (2012.11.06 朝日新聞)
調査に使ったロボット(左から)AE2000a、Tuna-Sand、AE2000f