日本の財政と社会保障がかつてない岐路に立たされている。厚生労働省の試算では、現役世代の所得に対する年金受給額の割合を示す「所得代替率」は、将来的に現在の約6割から5割程度まで低下する見通しだ。![]()
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現行の国民年金(基礎年金)![]()
は、給付費の2分の1を国の公費で賄うことで辛うじて均衡を保っている。しかし、2025年に実施されたガソリン税等
の廃止に加え、さらなる消費税減税・廃止、所得税減税や社会保険料の引き下げ議論が、この支えを根底から揺るがしている。税収や保険料収入の減少は、将来の給付水準をさらに押し下げるだけでなく、国の「稼ぎ」を減らし、プライマリーバランス(基礎的財政収支)を一段と悪化させる。
2026年以降の安易な減税は、一時的![]()
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な家計の助けにはなっても、中長期的には深刻な増税を招くリスクをはらむ。財政悪化に伴う円安や信用の低下が物価高を加速させれば、実質的な年金価値はさらに目減りするだろう。「負担軽減」という甘い言葉の裏で、次世代![]()
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にツケを回し、制度の根幹を崩してはいないか。今こそ、痛みを伴う抜本的な財政再建と、持続可能な社会保障のあり方を直視すべき時だ。



