
「ちょっと待って、写真とるから」女房の手を止めた俺は、テーブルの、でかい鍋からこぼれそうな山盛りの苺を狙った、
毎年静岡の知人から送られ、女房の凄腕で、とにかく旨いジャムに生まれ変わるのだ、、

そして毎朝、テーブルに玄米茶の湯呑みと一緒にコトンと置かれる皿には、バターの上に、たっぷりの赤いジャムを塗った小麦色の手作りパンが仰向けに、いい匂いを漂わせてる、、
俺はこの情景を焦がれて床に着く、だから自然に「ありがとう」が出る、両手で持ち上げジャムがこぼれない様にガブリ、、サクッと甘くて舌先で削ぎ落とす上唇のジャムの酸味は絶妙でたまんない、、
入れ歯を忘れると、噛んだ瞬間そのまま同じ角度で口を開け席を立つ、
アームロック状態で、歯磨きを嫌がり大泣きの、孫の完全無欠な白い歯が眩しい、、
不覚にも皿に落ちた時は鼻先が付くほど舐めあげ、ご馳走さまになる、
今まで腹や体調が悪くても時間がかかっても食べなかったことは無い、血液検査日以外は、、
送り主の奥方は甘夏を楽しみにしてると女房から聞いてる、ならば、決して、皮を剥き砂糖をかけ冷蔵庫で冷やすなんてしない人でしょう、
そうゆう人を、もっと喜ばせたいのが俺である、
;
天国のありったけを届けたい、伊予柑、サンボウ柑、サマーオレンジ、来年は特上の金柑やレモンも、、力のある限り、、。