大丈夫を願えば、まさかを不安がるのは人情だ、今日は癌の再発の有無を主治医から告げられる、、
ペットCTと血液検査から20日目、外科7番の受付に診察カードを置き,待ち合いのソファーに腰を下ろせば窓の向こうに初島がぼんやり浮かんでる、、
さぁ名前が呼ばれた、睨んだ診察室のドアをグイと押し開けた、
「検査の結果は何処も異常がありません、5年経ったのでこれで一応終了という事で次は今の薬が無くなる頃予約無しで来てみて下さい」、
「ありがとうございます」と頭が下がる、と同時に安心がドッと押し寄せた、、デスクトップのCRTに検査データが映って無くても5年生存率のお墨付きで十分だ、嬉しくて先生の趣味のサーフィン話なんかしちゃって、その白い歯に余計嬉しくなった俺は刑務所を出るあの健さんみたいに空を仰いで病院を後にした、、
女房に異常なしと感謝のLINEを送り清々しい心持ちで山にやって来た、何と暖炉回りのトタン屋根が全部落ちてるじゃあーりませんか、スッカリ台風を忘れてた、けど今の俺には屁でもない、鼻歌交じりでピタッと前よりきれいになった、、
この文章の続きが無いまま早2ヵ月ぐらい、どうやら安心は堕落を呼び込んだらしい、写真を見ながら時を繋ごう、
枯れて3年経つエノキを蹴倒して見つけたクワガタだろう3匹の幼虫、噛みつこうとシャカシャカする牙が恐ろしい、冬眠中ゴメンちゃい、
いつもの根昆布の出汁と採れたてを千切った椎茸の味噌汁は毎回ニヤリとさせてくれる、食後の柿をだらしなく食べれば血管が丈夫になった気がした、生り年の今年こそ渋抜きと干し柿を成功させたい、、
色が青いこの竹はまだ生きてた?さぞかし台風の風は辛かったろう、キウイの蔓の添え木を口ばかりで作らない誰かのせいである、こんな体になっても、踏ん張ってるがいつまで生きられるだろう、、。








