天国へ行く途中の狭い農道で、崩れた石積みを直すトラックが道を塞いでる、、
その横はギリギリで、踏み外せば映画のスローモーションみたいに右下の畑に落ちるだろう、、
昨日は車を動かして作業を中断させてしまったから、今日はその用意されたギリギリに、狙いすまして突っ込んだ、、
よりによって後ろに積んでる青いポリ容器の中身は30キロを
越えている、
右のスロットルは目一杯だ、もう回らない、音と振動が、けたたましいわりには力がねぇなっ!、
左グリップをトラックにこすり付け、右足で地面を小刻みに蹴った、
上り坂で、いかり肩の前傾姿勢は、きっと気の毒に見えるに違いない、

落ちて、皆に助け出される想像が、よけい必死にさせる、、
やっと換わる寸前、右足の踏んだ石と草がバラバラっと崩れ落ちた!
うっ危ない!
けど、足をバタバタして凌ぎきった!
作業員の満面の笑みと「すいません」がとっても嬉しかったけど、
ウンウンと、二回こっくりを返しただけでヨロヨロと通り抜けた、、
薄曇りの天気が、終わりを告げるヘアリーベッチの花をいっそう弱々しく見せている、、
さっきの、坂でガーッと分解寸前の悲鳴をあげる中古のカブ、壊れたら部品が無いエルタ、
錆びた体をブルブル震わせ、けたたましく唸る発電機、、
何もかもが老いぼれで、こっけいだ、、でも、ギリギリだけど、それぞれが役目を果たしてる、、
俺も負けじと目に力が入って、やりきれた充実感で満たされる、、
こんな丁度良さが、いつまて続けられるかな~・・・。