しかもこの自己理解が一番重要でこれをしっかりやっておかないと今後のステップがうまくいきません。
どんなことをやっておけばよいのか、理解したらよいのか?
1、自己理解って何のこと?
自己理解と聞いても何のことか?と思ってしまうでしょう。
自己理解とは字のごとく「自分のことを理解する」ということです。
自分の何を理解するか、どのように理解しておけばよいか?
何点かありますが、必要最低限、今までのカウンセリングの中でよく出た質問に絞って解説します。
2、最初に年齢のこと
自分を理解するうえでまず、ピンと来るのは自分の年齢です。
私がカウンセリングをしていて最初の面談でほとんどの方が必ず、口にするのが「私の年齢で
就職できるか? 私の年齢で求人はあるか?」 と問いかけられます。
結論から言うと「就職活動、就職するという点で年齢は関係ありません」。
ほとんどの方が「年齢」という呪縛にとらわれてしまっているので年齢の呪縛を解くことから始め
ましょう。
企業からは働く人の年齢をどのようにみているのでしょうか?
企業では社員に対する年齢の認識は以下のようになっています。
(以下に述べるのは男性と男性と同じような働き方をする女性(キャリアウーマン)向きの解説です。
女性で担任職でよい、事務職でよい、という方向けの考え方は下記に述べることとは違います。
別のテーマでそんな方向けの解説をします。ステップ①自己理解(担任職)のテーマを
ご覧ください)
~25歳までの若年者 (企業はどう見ているか?)
この年齢の人は学校を出たばかり。仕事の経験がありません。
働く側にとって経験がまったくありません。勉強しただけです。
企業からみると学歴だけですぐには使い物になりません。
3~5年ぐらい企業の中で教育が必要です。
言葉使い、ビジネスの基本、上司との受け応え、同僚や他部門とのやり取りの仕方、
全て教える必要があります。
企業は3~5年間は人材教育というムダ金を払わねばなりません。
この教育ののちに必要な部門に配属してさらに専門知識を学ばせてそれから会社に
貢献してもらい、定年まで働いて借りを返してもらおうと 考えて新卒者を採用します。
将来は楽しみだが当面はムダ金を払う必要があります。
こんな社員を多く採用するためには企業が儲かっていなくては採用しません。
リーマンショックという経済の落ち込み以来、企業はばったりこれら新卒者の採用を
激減しました。
大学を出たが内定が取れないというニュースが駆け巡りました。
そんなニュースに皆さんは一番若い人たちが就職難なのに自分の年齢で就職できる
だろうか? と大きな不安を持ったことでしょう。しかし、心配はいりません。
理由は明白です。皆さんは新卒者と全く違います。
皆さんは仕事をしたことがある経験者です。実力、スキルがあります。
この点がまったく違います。
若いから就職できるわけではありません。
この年齢の方々の就職率(新卒の内定率)を上げる方法は世の中の景気を良くすることです。
景気がよくて企業が儲かっている状況なら企業は次世代、将来のために投資をします。
すなわち、新卒者を多く採用して各部門拡充の準備をします。
企業に将来にわたって人材が必要になる、手当をしておこう、人材に投資しても余裕がある、
そんな雰囲気にならないと企業は新卒を多く採用しません。
現在、安部政権(2015年6月現在)がしゃかりきになって企業の利益を増やそう、賃上げしよう、
などと経済を引っ張ろうとしているのは日本全体の景気を良くすることが賃金アップ、新卒者の
就職率アップを実現する最善の方策と思って経済指標を良くしようとしているのです。
さらにこの年代の方で以下のようなはっきりしない若者がいます。
自分は何の仕事に向いているかわからない、
将来自分は何をしたらよいか、見えてこない、
自分は世の中から何を期待されているのだろう、
自分探しの旅に出てみたい、
どうも今、考えている職種では燃えそうもない、しっくりいかない、
新卒で就職してみたが、自分に向いているとは思えないのでやめてしまった、
自分から前向きに社会に出て行って働きかける気がしない、
------などと社会で働く労働者から見たら「贅沢なことばっかり言っている」若者が多い。
これらの人たちは就職活動、その方向をどのようにすれば見つけられるか?
方法は簡単なことです。
まだ、仕事をしたこともない、
世の中の仕組みを十分知っていない、
就業で何が重要か、理解できていない、
自分に合う職業は何かわからない、
どんな組織、どんな上司、どんな同僚がよいのか悪いのかわからない、
-------こんなことが社会に出て数年の人たちにわかるか?わかるはずはない。
もう、何年も働いている労働者のすべての人たちが自分はこんな職種につきたい、
こんな仕事をしたい、こんな役割を担いたい、と働く前から決めてその道に入ったわけでは
ありません。
上に述べたような贅沢な悩みはいくらしても始まりません。いくら考えても解は出ません。
失礼かもしれませんが、こんな悩みを振り回しているのは働かなくても困らない、働こうと
いう意欲が欠如している、親の庇護で甘やかされて育ってきてその癖が抜けていない、
そんな甘い、自信のない、人間になっていないか? をまず、反省してみてください。
それではどのようにして自分の職業を選ぶのか?これは自分が選ぶのではなく、自然に
導かれるものだ、というのが私の持論です。
どのようなアドバイスになるか、というと以下のようなものです。
今までに勉強してきたこと、アルバイトの経験、自分の知っている最大限の情報、両親の
アドバイス、学校の先生のアドバイス、友人のアドバイス、などを参考にして
「そうか、自分はこんなことをやってみよう」というかなり幅の広い目標を決めます。
その目標に合うような求人に応募するのです。いつまでもああでもない、こうでもない、と
考えていても始まりません。
まずは第一歩を踏み出すことです。
経験や職務遂行能力、スキルがありませんので当然、職場では新人扱い、最初は一番
つまらない仕事からやらされます。仕方がありません。黙々とやるのです。
3年は黙って辛抱してください。3年、黙って努力すると周りが放っておきません。
何とかしてやろう、と考え、面倒を見てくれます。また、自分でも仕事についての知識が
ついてきます。
これからの仕事人生、一生の仕事は何か? はこの時点で考えればいいのです。
すぐ、辞めてしまう、飽きてしまう、他人の仕事がよく見える、3年間はご法度です。
何でもいいから3年間は辛抱してください。(なんでも3年やるとプロです)
萩本欽一(コント55号で一世を風靡した)氏が2015年4月から駒澤大学に入学し、勉強を
始めました。人気がありますから、食堂などで取り囲まれたり、人生相談を受けることが
あると言います。
ある時、食堂で彼を囲んでいた一人がこんな質問をしました。
「僕は来年卒業なのだが、どんな仕事を選んだらいいか、わからない。どうしたらいいか?」
萩本欽一氏は以下のように答えました。
「今、働いている人がその仕事に就く前に自分はこの仕事をやろう、と思って就職した人は
ほとんどいないよ。皆働き始めてから自分の仕事、職務にしていく人が大半なんだ。まずは
自分に一番近い会社に就職してみてはどうだい?」
というものでした。
まさに上に述べた私の論法どおりです。
もう少し、付け加えると医者、スポーツ選手、など特定の職務で若いときから目指している
人はその道に突き進めばよい。
25~35歳まで (伸びている企業が一番ほしがる)
次の年代はこの10年間の人たちです。
この年齢層に対しても企業は目的を持って採用します。
この10年の間の人たちは企業にとって非常に魅力的な人たちです。
この人たちは世の中に出て仕事をして約10年、仕事のやり方、お客とのやり取り、
社内での人間関係の付き合い方、ビジネスツールの使い方や活用方法、など会社
人間としての基本はほぼ、習得しています。
足りないのは専門的な知識、経験、などです。
企業から見ると新卒者のように何年もかけて基礎から教える必要はなく、自社にとって
必要な専門知識だけ教えれば即戦力になる効率の良い人材です。
企業が一番ほしがる人材です。
しかも企業は何人でもほしい、良い人材なら何人でも、と考えています。
伸びている企業は新卒者をとって教育をしている暇がない。
この年齢層を採用して必要な部門に配属し、自社の必要な専門意識を教えれば半年で
即戦力として使える。
非常に魅力的な人材です。
したがって、求人を消さない、クローズしないんです。何人でも採用したいと思っています。
皆さんから見たら求人が何時も出ていますので求人が多いように見えます。
だからと言って年齢がこの間に入っているからといって応募したら誰でも採用するかというと
そうはいきません。
きわめてハードルは高い。そう簡単に採用はしません。
年齢でいうとこの年代の就職が一番難しい、という印象です。
この年齢層に企業はどんなスキル、能力を求めるか?
非常に簡単なことです。
この年代に企業が求めるのは「コミュニケーション能力」です。
簡単に言えば「挨拶」がきちんと大きな声でできる、ということです。
「おはようございます」
「こんにちは」
「いつもお世話になります」
「お先に失礼します」
「お疲れさま」
皆さんの周りでこの年代の人たちで上のような挨拶が自分から大きな声で元気良く
すすんでできる人はどのくらいいますか?
この年代のお子様をお持ちの方でしたら「自分の子供はどうか」とお考えください。
問いかけても反応がない、何を考えているかわからない、いつここに来たのか声も出さない、
そんな若者が多くないですか?
この年代で就職しても続かない、就職できない、そんな若者は「コミュニケーション能力に
欠ける」人たちです。
なぜ、「コミュニケーション能力」を企業は求めるのか?
理由ははっきりしています。
先に述べましたようにこの年代は6か月の教育で貢献してくれる人材に育てられる、
だから魅力的と言いました。
過去はどんな職歴があろうと、学歴がどうあろうと採用後、必要な部門に配属し、上司、
先輩が実際の業務を教えます。
1から10まで教えて「1から10でどこが解ってどこが解らないか?」と尋ねた時に
「1から6まで解ったが7以降が解らない」とはっきり答えてくれれば教える方は7からを
もう一度、教える。わからなければ何回も教えればそのうち、理解する。
ところが解ったか解らないか、反応がない、尋ねても答えが返ってこない、こんな人には
教えることができない。 教育できません。
だから、コミュニケーション能力がない若者は絶対に採用しません。
採用される条件は簡単です。
「明るい」
「はきはきしている」
「ちゃんとあいさつができる」
「自分の意見が言える」
「相手の問いかけ、質問にきちんと答える」
こんな人はどこの企業もほしがります。
学生の時にスポーツクラブに入っていた人がモテるとよくいいます。
これはスポーツをやっていたことではなくてスポーツクラブに入っていると上のような反応が
はっきりできる、スポーツクラブの場合、先輩、後輩の区別がはっきりしていて挨拶や質問に
はっきり答える訓練ができているだろうと思うから採用者はほしがるのです。
教えることができる人材だからです。
もし皆さんの中でこのコミュニケーション能力がない、と自覚している方がいれば直し方は
簡単です。
家族、知人、友人にまず、顔を見たらあなたから大きな声で「こんにちは」「さようなら」
「また、あした」「ただいま」「行ってきます」とあいさつするのです。
恥ずかしい、引っ込み思案な性格だから、などと後ろ向きのことを考えないでまず、大きな
声であいさつを始めてください。
物おじしないであいさつがはっきりできるようになったら、あなたは自分の意見も言えるように
なります。
わからないときは分からない、自分はこう考える、と自分の意見も言えるようになります。
コミュニケーションはあいさつから-----です。
35歳~45歳 (即戦力 企業への貢献)
この年代の人も企業は目的を持って採用します。
企業が期待するのは「即戦力」です。
採用したら、まったく教えたり、教育したりしません。
明日から実務で実力を発揮してわが社のために働いて稼いでくれ、という一点のみで採用
します。
企業はこの年代に教えるとか、教育する発想はありません。
就職する皆さんからすると
「私にどんな仕事を任せてくれたら御社に貢献できるか」という1点だけを考えればよい、
あるいは考えなければならない、のです。
この年代で今までの職種と違う仕事をしたい、別の経験を積みたい、今までと違う職務に
関心がある、---こんな発想は通用しません。
自分がどんなことをやらせてくれれば他人よりも成果を上げられるか、この1点を考えて
就職活動をする年代です。
企業は稼いでくれる人なら喜んで採用します。払う給料の3倍ぐらい稼いでくれる人を探して
います。
したがって「何で貢献できる」と、堂々と主張して就職活動をすべきです。
ハローワークのほとんどの求人がこの種の求人です。
45歳~55歳 (戦力+管理力、指導力)
この年代の人に対しても企業は期待する能力があります。
上の35歳~45歳の人たちに対する「即戦力」+「管理能力」あるいは「指導能力」です。
プレーイングマネージャーで自分でも実績を上げることができ、部下を使ってグループで
実績を上げられる人、管理能力です。
また、技能職でこの年齢の方は自分の技能も使え、若者にその技能を教えられる人です。
6か月後に管理職、工場長をお任せしたい、という求人が出ています。
この年代の人を求めています。
55歳~65歳 (最近は求人が多い)
この年代になると日本では大手では「後輩に道を譲ってほしい」「給料はあまり上がらない」
「若い人に指導してほしい」など実務でバリバリやってほしいという期待でなくなってきます。
最近はこの年代の求人が多くなっています。 年齢をこの年代を指定して求人が出ています。
若い人にやってもらうのはもったいない、この年代の方が安心して任せられる、そんな職種が
あります。
次の3つの点さえ納得していただけば、この年代の方の就職が一番やさしいかもしれません。
その条件は以下の3点です。
①前職にとらわれない。課長だった、部長だった、営業だった、など現役時代の思いを
ひきずらない。
②収入にこだわらない。 今まで50万円だった、80万円だったと今までの収入に拘泥しない。
月収入で15万円から20万円ぐらいで健康のために働けてありがたいというぐらいの気持ちに
なれる人。
③健康であること。健康診断に引っかからないこと。
年齢が高くなってくると何か現象が出てきて健康診断に引っかかる人が多くなってきます。
新規採用で健康診断で疑問点がつくと企業は非常に警戒します。
若くから務めていて途中で健康診断で指摘されるのは企業側は長くその社員を見てきて
いるので心配しません。
新規採用は慎重です。
これも理由ははっきりしています。
この年代の方は管理監督しなくて単独でやってもらう職務が多いのです。
例えば、マンション管理、出先の留守番、など一人勤務が多いです。この時に会社が
気づかないうちに倒れていた、亡くなっていた、という事態を非常に警戒しています。
したがって、健康に心配のない人を雇いたがります。
採用試験の時に健康診断を要求されます。厳しい企業は病院を指定します。
所見欄に「通常業務に支障なし」と記載される必要があります。
この年代の方は前職を辞めてしばらくのんびりしてから勤務したい、と思っている方が
多いです。 こんな方は要注意です。
のんびりしている間に健康を害する方が非常に多い。
6か月のんびりするとかなりの方がどこか支障が出てきます。
現役で勤務しているときはピリッとしていたのが、ゆっくりしている間に体調を崩して
しまいます。
この人たちは注意点として「規則正しい生活をする」ということです。
朝起きる時刻、寝る時刻、昼間からアルコールを飲まない、深酒するのは飲み会の時に
限定する、などにご注意ください。
規則正しい生活さえしていればほとんど問題はありません。
このようにみてくると年齢はまったく関係ありません。
企業はどの年代も目的を持って採用しています。
皆さんは自分の年齢を考えてどのような目的を持って就職活動をするか、どんな求人を探さねば
ならないか、を考えていただけば就職に年齢の壁はありません。
企業の狙いを理解しないまま、就職活動をしていませんか?
だから面接も入らないし、就職活動が進まないのです。
こんな話をするとある40歳代の女性からそんなことはない、企業の面接に行って
「あなたより若い方がいるから---」と言って不採用になった、という方がいました。
これは面接官の断りの常とう手段です。
「能力が劣っている」「性格が当社に合わない」「どうも協調性がない」など本当のことを言うと
応募者を傷つけるために年齢のせいにしています。
こういって断るのが一番納得させやすいからです。
この40歳代の方も能力か、性格が合わない、と思われたのだと推測できます。
通常、40歳代で年齢が理由で不採用はほぼ、ありません。
仕事ができ、会社に貢献してくれる人を年齢がどうこういって不採用にすることはあり得ません。
皆さんの考え、頭の中から「年齢」を取り払ってください。
就職活動がうまくいかない、結果が出ないのはもっと別の所に原因があります。