富士山の撮影での絶景スポット

 

富士山の撮影と言っても、遠くから富士山を撮るものではありません。登山に富士山を選び、カメラを持っていこうというものです。事前に撮影スポットを探して、どんなことに注意すればいいか調べておきたいと思います。

 

富士山への挑戦と聞くと、素晴らしいですね!と言われるでしょう。登頂の感動を写真に残すのは最高の思い出になりますが、標高3776mの環境はカメラにとっても人間にとっても過酷です。その覚悟も必要です。

 

ちなみに、富士山の標高は、「みな(37)なろう(76)」という語呂合わせが有名です。「皆、日本一の富士山のような立派な人になろう」という前向きな意味が込められているのかもしれません。

 

さて、登山者の視点で、おすすめの撮影スポットを探してみましょう。まず、登山者だけが撮れる絶景スポットがあります。山の下からでは決して見られない、登山道や山頂ならではの光景が狙い目です。

 

その一つが、「御来光」です。山頂や山小屋から見る日の出は格別です。太陽だけでなく、刻一刻と色を変える「雲海」を広く写すと幻想的になります。

 

また、「影富士」もあります。日の出直後、太陽と反対側の雲海や地上に、富士山の巨大な三角形の影が映し出されます。登山者しか見ることができない非常にダイナミックな光景です。

 

加えて、噴火口の「お鉢巡り」もいいものです。山頂の巨大な火口を一周する「お鉢巡り」では、荒々しい岩肌と空の青さの対比が美しいです。日本最高峰の碑がある「剣ヶ峰」も定番の記念撮影スポットです。

 

雲の上の鳥居も忘れてはなりません。山頂にある久須志神社や浅間大社奥宮の鳥居越しに雲海を撮ると、日本一の霊峰らしい荘厳な写真になります。

 

撮ることばかりに意識を向けてきましたが、カメラ機材にも気を配りましょう。富士山は「砂埃」と「急激な温度変化」の塊と言っても過言ではありません。とにかく、火山灰の砂埃対策が最優先です。

 

富士山の砂は非常に細かく、ズームレンズの隙間に入ると故障の原因になります。レンズ交換は極力避け、保護フィルターを必ず装着しましょう。

 

また、山頂付近は夏でも気温が0度近くまで下がります。寒さでバッテリーの減りが急激に早まるため、予備バッテリーを2つ以上持ち、体に近いポケットに入れて温めておくと安心です。

 

それと、冷え切ったカメラを暖かい山小屋に急に持ち込むと、内部が結露します。ジップロックなどの密閉袋に入れ、少しずつ温度に慣らすのがコツです。

 

登山の経験がない人には、分かりにくいかもしれませんが、高山病のリスクを考えると、1gでも荷物を軽くしたいところです。だからと言って軽装、半袖、半ズボン、サンダル履きなどはだめです。大型の三脚は重荷になるため、軽量なミニ三脚や、岩場に固定できる工夫を検討してください。

 

そして、登山中のマナーと安全を意識しましょう。「歩き撮り」は厳禁です。足場が不安定な場所が多く、滑落や転倒の危険があります。必ず立ち止まって、安全な場所で撮影しましょう。

 

それと、登山道をふさがないことです。特に御来光の時間帯は登山道が非常に混雑します。撮影に夢中になって後続者の通行を妨げないよう、周囲への配慮が不可欠です。

 

以上のように、富士山の過酷な環境を考えると、「防塵防滴機能」があるカメラや、サッと取り出せる「速写ストラップ」などがあると非常に便利です。入山に際し、注意事項を確認して、怪我なく素晴らしい写真を撮ってください。