ニューオンプレミスとは

 

「ニューオンプレミス(New On-premises)」とは、従来の自社運用の良さと、最新のクラウド技術を融合させた、「クラウドネイティブな要素を取り入れた新しいオンプレミスの形態」のことを言います。

 

ガートナーなどの調査機関が提唱しており、「2026年までにオンプレミス技術の90%がニューオンプレミスになる」と予測されるほど、現在のITインフラにおける重要なトレンドとなっています。

 

1. 従来のオンプレミスとの違い

 

これまでのオンプレミスは、一度構築すると変更が難しく、管理も複雑な「硬い」インフラでした。それに対し、ニューオンプレミスは以下のような特徴を持ちます。

 

クラウドのような操作感があります。自社内に物理サーバーを置きつつ、管理画面や操作感は、Amazonが提供するクラウドサービスのAWSや。マイクロソフトが提供するAzureのようなクラウドと同じように扱える。

 

また、社外やインターネット経由からでも、インフラ全体の稼働状況を一元的に監視し、操作できる。そして、AIや自動化技術により、障害の予兆検知やリソースの最適化を自動で行うことができる。

 

2. なぜ今「ニューオンプレミス」なのか?

 

多くの企業が。「一度クラウドに移行したものの、一部を再び手元に戻す」動きを見せています。その主な理由は以下の通りです。

 

クラウドの従量課金は、データ量が増えると予想外に高額になることがあります。固定費で運用できるオンプレミスの方が安くなるケースが増えています。

 

また、法律や社内規定により、重要なデータを物理的に自社で保有・管理したいというニーズに応えられます。それに、工場のロボット制御やリアルタイムAI解析など、通信のわずかな遅延も許されない現場では、物理的に近いオンプレミスが有利です。

 

そして、「普段は手元のサーバーで、急な負荷増大時だけクラウドを使う」といった、ハイブリッドな運用がスムーズに行えます。

 

3. 具体的な構成例

 

ニューオンプレミスを実現する技術には、以下のようなものがあります。例えば、HCI(ハイパーコンバージドインフラ)は、サーバー、ストレージ、ネットワークを一つの筐体に統合し、ソフトウェアで柔軟に管理できるようにしたものです。

 

分散クラウドサービスにおいて、AWS OutpostsやAzure Stackなどは、クラウド事業者が提供するハードウェアを自社内に設置し、クラウドの一部として運用する仕組みがあります。

 

今後のステップとして、もし具体的な導入を検討されているのであれば、上記のことが、少なからず初めの参考になるかと思います。