ご無沙汰です。
待ちに待った再演、一番好きなミュージカル。
ダディロングレッグズ、見てきました。
始まった瞬間からずっと涙が。好きすぎて言葉になりません。
今日は、今回の公演で得た気持ちを忘れたくなくて、書き記しておこうと思い、ひさびさにブログを開きました。
まず、ジルーシャについて。
ジルーシャと私は、人生の中で一番大切にしているものが一緒。それが想像力。
ジルーシャが劇中で言う、
「いかなる人間にとっても最も大切な資質は想像力だと思うの。」
という言葉そっくりそのまま私の意見と同じ。
想像力があれば、相手の立場に立って考えられる。そしてそれは子どもの頃に植えつけられるべき、と。
もう、まさしく。私が言いたいことと一緒!
本当にその通りだと思う。原作通りなのか、ジョン・ケアードの演出なのか分からないけど、本当に大好きなシーン。
あとはやっぱり、自分にはみんなと同じ過去がない、遅れをとってる、って嘆いてるところは本当に健気で切ない。自分の不幸と向き合いながら前を向いて生きていこうとするジルーシャが大好き。
明るくて、ユーモアにあふれていて、機知に富んでいて、人の心が理解できる優しい子。ジルーシャは永遠の憧れです。
最後の、ジャーヴィスへの気持ちをダディへの手紙で吐露するところは、涙無しには聞けない。相手を思いやるジルーシャの優しさ、本当に見習いたい。切なくて切なくて…どうしようもなくなる。
そして何より、真綾さんの演じるジルーシャが大好き。色々な声色を使って、ジルーシャを通してミセス・リペットやほかの人たちを演じるところは、さすが声優さんだと思いました。
他の人にはできないなぁ、と。
愛くるしくて、とても2人が同い年には見えない!笑
真綾さんだからこそ、見たいと思えるジルーシャです。
さぁお次はジャーヴィスについて。
実は今回、自分でも驚くほどジャーヴィスに感情移入してしまった。
今までは、芳雄さん出てるのに、芳雄さんが演じる役じゃない方を好きになるのってすごく珍しかったんだけど、今回は同じくらいジャーヴィスも好きになった。
初演、再演、と見た時にはまだ大学生で。まだまだ青くて(今もだけど)ジルーシャに自分を重ねてた。ジルーシャの気持ちがよく分かると思ってた。
だから、芳雄さんが語るジャーヴィスの気持ちとかがしっかり理解できてなかった。
だけど今回、自分が25になって、なんだかものすごくジャーヴィスに共感してしまった。同じような経験があったわけでもなしに。
まぁ不器用さはもともとジャーヴィスと似てるんだけど。笑
やっとチャリティーの歌の意味も理解できた。遅っ。私なりの浅い解釈ではあるけどね。
歌う前に、「チャリティー、それは感謝の壁を作り上げてしまう。どちからも登ることのできない壁を。」みたいなことを言うんだけど、それがよく理解できた。
ジャーヴィスがジルーシャにお金とチャンスを与えることで、必ず上下関係を作ってしまうんだよね。だからジャーヴィスは初めから「感謝の言葉は書いてはならない」と言っていたのかと。
だからジルーシャがお金を返すことは、ジャーヴィスにとってとても重要でプロポーズをする後押しになったんだな、と思った。ジルーシャが壁をなくしてくれたからね。
最後にジャーヴィスが跪いたあとにジルーシャも跪いて、そこでまた、同じ目線に立とうとしているジルーシャも、本当に大好き。
あと、初めて「なんて簡単、与えることの方がずっと受け取るより」の歌詞の意味も理解できた。
今までは、受け取る方が簡単じゃないの?って思ってた。
けど、今日は違った。受け取る側は受け取る側の責任や義務があるんだよね。受け取る際に色々と考えてしまう。いつも与えてくれる人のことを思わなければならない。それって精神的にすごく負担がかかることだよね。
そしてジャーヴィスがジルーシャからもらったもの。ものというか、ジャーヴィスの心を豊かにしてくれたのがジルーシャだよね。
家族愛、友愛、そして恋愛。色んな愛をもらったんだな、と思います。お金では決して与えられないもんね。ジャーヴィスもまた、それを受け取ることを難しく感じていたのかもしれない。
とにかくジャーヴィスが最後まで苦悩しているのが良い。打ち明けようかどうしようか迷っているうちにずるずるきてしまう。すごく分かるんだよなぁ、こういう気持ち。慎重になりすぎちゃうんだよね。
人間らしくて、実はジャーヴィスの方が自分との共通点が多かったりして。とてもとても愛おしく思えました。
色々な見方で楽しめる、なんて素敵なミュージカル。
最後は演出の変更や全体的な感想。
ロックウィローの歌がなくなったのは残念でした。音楽に合わせて窓を開けるところが好きだったんだけどなぁ。
でも、卒業式の代わりに入った曲がものすごく良くて!ジルーシャが式中ずっとダディを探して涙ぐんでいるっていう。ジャーヴィスは「ここにいるよ」って歌ってるんだけどもちろん届かなくて。
全体的にもそうなんだけど、ジルーシャとジャーヴィス、ジルーシャからダディへの想いに焦点が絞られていて、気持ちのすれ違いが浮き彫りになって、ものすごく切なかった!!
上にも書いたけどジャーヴィスがずっと苦悩してて。なんとなく、ジャーヴィスの心情描写というか、ジャーヴィスが主張するシーンが増えたような。
だからより共感しやすいのかも。
笑いについては相変わらずで。素晴らしい。
個人的には「♪見つめる〜茶色い瞳」のところが残ってて嬉しかった!!
あとダディへの手紙にジャーヴィスのことが良く書いてあって、よっしゃ!ってガッツポーズしてたのも可愛くてジャーヴィスっぽくてよかった!笑
あとはやっぱり長期休みにジルーシャが働くところ!「ごめんなさいダディ、間に合いませんでした〜!」ってやつ、大好き!!!
ジルーシャもジルーシャで、成長しているのが嬉しくなる。
こんなに笑えてこんなに泣けて、幸せな気持ちになるミュージカル、他にない。心が浄化されて、自分の悩みとかどうでもよく思えた。純粋に人を愛することって素晴らしいなと思いました。
色んな大好きなミュージカルたくさんあるけど、やっぱりダディが一番好き!
あと2回見れます。うち1回は名古屋。
DVDがとっても楽しみです。