ピンクのうさぎさんは、

「お礼が欲しくって、

助けた訳じゃないから。」

「でも、私、村の外に出たことが

無いから・・・。 」

「村の外に興味があるの。」

「だから。旅の話しが聞きたいの。」

それに対して旅人は、

「旅の話しに興味が

あるんね・・・。」

「それにしても君は、

変わった子だね。」

「命の恩人に対して失礼だけど、

本当に良いの?」

「帰れば、それなりの

お礼が出来るんだけど・・・。」

ピンクのうさぎさんは、

礼を断り、

旅の話しを聞かせてくれるように

言いました。

「それならば・・・。」

「恩人の為にとびきり面白い

冒険談でも聞かせて上げよう。」