友達の紹介で、「107+1~天国はつくるもの~」という自主制作映画(?て言うのかな)を見ました。

当初、グーグルで「107+1~天国はつくるもの~」公式HP を見たときは、正直何の映画なのかよく分からず、「うぅむ・・・」と思いました。しかし、休日家でじっと過ごすよりも動き出した方が良いのかなと思い、行って見ました。

感想の前に>>

HPを見て私は、今流行り(というのは失礼かもしれないけど・・・)の若者が前人未到のスゴイことを、困難に立ち向かい、諦めず、成し遂げた、感動のドキュメンタリーだと思っていました。

私は今、「若干ひねた、うらやましがり」であり、後ろしか見えません。前を見ても、どう歩いて良いのやらわからず、かといって違う歩き方についても検討がつかないので、後ろと空に目を向けています。それはそれで良いというか、良いも悪いもなく、そういう時なのだと思っています。

この世に生まれて四半世紀超えましたが、自分がぶつかる矛盾に対する、心の中での乗り越え方が分からないのです。
何かを成し遂げた人、成功した人は、現実社会の色々な制約やゴールにたどりつくまでに目をつぶらなければならないことに対して、(1)強さで立ち向かって変えたり、(2)変えられないけど違う登り方を考えたり、(3)受け入れて「それはそれ」と割り切って自分が達成すべきゴールに集中したりするのだと(少なくとも今は)思っています。

一方私は、言うなれば、頂上にあるといわれる万能薬目指して登山している途中で目の前に無残な環境破壊が広がっていて、環境破壊を止めることもせず、見なかったことにして頂上を目指すこともできず、「そもそもなぜ登ったのか・・・」と頂上に背を向けて荷物を降ろし、座って下を見て風に吹かれて握り飯を食っている甘えた人間です。どちらの責任もとってません。目の前の環境破壊と万能薬、てんびんにかけても、重みを測れません。色々苦しみましたが、考えても考えても何の選択肢もとれない自分ならば、無理して選択をしなくても良いのではないかとも思っています。

そういう状況のため、きらきら輝いた人を見ることは、新聞であれテレビであれ、マイナスにも思いませんが、ちょっといまはしんどいもんだなと思いました。おぉ、すごい、と思うものの、ね。

まぁ、大人になったってことですかね。でもさ、もっと素直に喜べる日がいつか来たら、それも良いなと思います。

一緒にみにいってくれた北国太郎に、まずは感謝。今日もありがとう。

映画の感想>>

で、前置きが長くなりましたが、自分の方向が決まっていないので、この映画を最高!っとは言えないのですが、ほんっとうにすごい人がいたもんだ、と思いました。

出てくる人は、私「あざらし」と同年代の人で、中には「あぁ、同級生と似ている」と思える女の子もいて、普通なのだけども、自分にできる小さなことから、がんばった人です。

見ていて、まさにドキュメンタリーだと思ったのは、色々と理想と現実ぶつかった部分「ごみ勝手に拾われても迷惑」「考えなしに配っても、闘争が起こる」等もきちんと写していることです。むやみに行動することが大事ではない、ということも伝えているのが良いな、と思いました。そんな中で、勇気を出して活動をし続けたことはとても素晴らしいと思います。テンツクマンというキャラクター自体や活動はいまだ私の中で理解できない部分も多いのですが、自分なりの活動を、7年以上という長い間続けているということ、この映画は良かったです。

いつか自分が方向を見つけて、何か頑張ろうと思うときは、この映画を思い出して、「諦めずに動きつづけよう」と思います。

私が見たのはPart1でしたが、既にPart2ができており、11月1日から北から順に全国で上映されているようです。今度はどんな人のどんなチャレンジがあるのか、楽しみです。

★参考HP
てんつくまんの総合HP:http://tentsuku.com/home.shtml
「107+1~天国はつくるもの~Part2」上映情報:http://maketheheaven.com/movie2/cmon/