皆さまごきげんよう。
今回は千葉県の我孫子駅ホームにある
立ちそば屋 『弥生軒』 のから揚げそばをご紹介します。
最近、街の気軽なそば屋は一昔前とは違って
味にチカラを入れているようで、
麺はモチロンのこと、ツユや天ぷら等のトッピングなど
味のレベルアップには目を見張るものがあります。
(富士そば・ゆで太郎・小諸そば・いわもとQなどが分かりやすいですね)
それに比べての弥生軒は “いい意味で” 昔の立ちそば屋です。
麺は茹でめんでコシとは無縁。
ツユも醤油とカツオのいたってフツーな関東風。
黙々と働くカウンター内のおばちゃん。
ここにはまだ昭和の雰囲気が色濃く残っています。
そんな “フツー” の立ちそば屋にひときわ光り輝くメニューがあるのです。
それがここの名物 『から揚げそば』 なのであります。
ここのから揚がとにかくデカい!
大人の女性のゲンコツ程の大きさです(本当)。
この名物を食べたいがために、
わざわざ我孫子まで足を運ぶ人が多くいるそうです(私もそのひとり)。
広いとは言えない店内は常に人であふれていますが、
回転が早いのですぐに ありつくことができます。
このから揚げはツユに浸かることを計算しているのでしょう。
コロモは固く、そのままでかじると結構な歯ごたえです。
お味は いい意味でフツーです。
ぶっちゃけファミチキのほうがウマいのですが、ここはそーゆーお店ではないのです。
これでいいのです。
『から揚げで覆われていて そばが見えない』 その美しいフォルム。
適度にツユに浸して柔らかくなった部分をかじりつつ、ツユをすすり、
通過列車を眺めつつ コシのないそばをたぐり、また肉をかじり・・・・
肉・肉・野菜・肉・野菜ではありませんが、
肉・そば・ツユ・ツユ・肉・肉・そば・肉・・・・・
この心地よい繰り返し。
どでかい から揚げとそばのハーモニーを堪能したあとは
“昔の” 冷水器から汲んだ水でフィニッシュ。
山下清も愛した (か どうかは知りませんが) 、我孫子の大いなる名物。
とても美味しゅうございました。