よく耳にするCDSについて調べてみた
「CDS」とは「Credit default swap(クレジット・デフォルト・スワップ)」の略称。
リスクを回避するために開発されたデリバティブの中でも、企業の債務不履行(デフォルト)を対象にしたもの。
要は「企業が倒産して借金がなくなってしまうことに対する保証・保険を金融商品化したもの」である。
1、債務者Aが債権者Bに対して破産し借金が返せない場合、債務者Aの保証人Cが代わりに借入金を払う。
2、債務者Aが破産しなかった場合、保証人Cは一定額の保証金が債権者Bより支払われる。
3、債務者Aの破産後、保証人Cは肩代わりをした代わりに債務者Aに対して取り立てることが出来る。
これが基本的な保証の仕組みである。
ここからが少し複雑である。
CDSの売り手も買い手も、債務者Aや債権者Bとは何ら関係がないのが前提ということ。
CDSの売り手Dは債務者Aの焦げ付きリスクや借入額などに従い契約料を設定し、買い手Eに売却する。
購入時に、買い手Eは一定額をまとめて、あるいは一定期間毎に売り手Dに支払う。
債務者Aが無事に債務を履行すれば、CDSの売り手Dは契約料を受け取る一方のみ。
もし仮に債務者Aが破綻した場合。CDS売り手Dは契約に基づき、多額の支払いをCDS買い手Eに支払うことになる。
ただし、債務者Aに対する法定代位や求償権の獲得は無い。
もともと債務者Aや債権者Bとの間に何の関係もないのだから当然である。
債務デフォルト=買い手Eに売り手Dは支払わねばならない。
債務履行=売り手Dは買い手Eに支払わねばならない。
いわば債務者Aが破産するかしないかを掛けたギャンブルである。
ただサブプライムローン問題に端を発する株価などの下落や企業の破綻の急増、貸し倒れ債権の増加は、通常の域を超えたレベル、想定の範囲外で推移している。
通常なら「損をしない」はずのCDSの売り手も、次々に債務者Aに相当する債務対象者が破綻し、CDSの買い手に想定以上の支払いを余儀なくされてしまったのが現状。
昨今の恐慌とも言える金融危機は、金融の発展が引き起こし問題と言えるだろう。
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伝説の2人 / HALCALI