2021年7月29日・30日
甲府盆地から御勅使川沿いに芦安温泉を越え、南アルプス登山口の広河原へ向かう道中は険しい。バスは、野呂川に深く刻まれたV字谷の斜面を走っているため、道路脇が目もくらむほど切れ落ちていてとてもこわい。
南アルプスまわりの巨大な山塊は、日本列島が東西斜め方向に圧縮を受けた際のシワのように盛り上がっていて、バスはまさにそのシワとシワの間を進んでいるということになる。
甲府駅から2時間かけて登山口の広河原に着くと標高は1500mあたり。北岳の山頂までは累積で2000mほど標高差があるため、下山の行程を考えると一気に山頂直下の山小屋まで登ってしまえば楽だと思ったが、一気に高所に行くと頭が痛くなる可能性が高いので、2200m付近の白根御池小屋を中継地点とした。しかし案の定、山頂に登ってから下山するのはとても大変だった。
北岳は北アルプスの白馬岳や北海道の大雪山とならび、日本で最も多様な高山植物が見られる山のひとつとされている。山頂に連なる稜線が南北に延びているため、冬の季節風が吹きつける西側の斜面と、風背地となる湿っぽい東側の斜面で植生ががらりと変わるコントラストが面白い。さらに、北岳を構成している地質は、砂岩や泥岩、粘板岩、チャートなどの堆積岩を中心に、石灰岩、海底火山由来の玄武岩などさまざまな岩石がメランジュ状になっているため、場所ごとの地質によって植生がくるくると変わる。
冬の高山帯の環境の厳しさ、その場所で植物が勢力を広げる戦略の違いを感じられる山だが、登山口が標高1500mなので、稜線までたどり着くのが大変である。

白根御池から草すべりを登るコースにする

灼熱の甲府駅

広河原に到着

白根御池までは延々と急登が続く。
亜高山帯針葉樹林の林床にはコケも笹も見られない。

(ヤマ)ホタルブクロ?

カニコウモリ

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トリアシショウマ?

ハリブキ

オオシラビソ

シモツケソウ?
山地帯〜亜高山帯下部の湿った草地

沢のそばにクガイソウ

ソバナ?

白根御池 大樺沢の左岸に位置し、稜線から見て
風背地のがけ下のようなところに位置していることによる湧水?
モリアオガエルの声が聞こえる

テントを張る、天気が崩れてくる

キンポウゲ?

キオン?

エゾカワラナデシコ? タカネナデシコ?

ヤマハハコ?

駅弁を食べていると

豪雨になる

朝は白根御池小屋の弁当

草すべりをのぼる

大樺沢の雪渓が見える

マルバダケブキとダケカンバ
風背地の湿性草原

ハクサンフウロ

シナノキンバイ?

マルバダケブキ

コバノコゴメグサ?

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雪の重みで湾曲したダケカンバ

イブキトラノオ

ツマトリソウ

タカネグンナイフウロ

ヤナギラン?

標高2890m付近

小太郎尾根の二重稜線。二重稜線の成因はさまざま。
なんらかの原因で左側の稜線がずれ落ちた。

稜線の細かな礫地
タカネツメクサとイワスゲ? ヒゲハリスゲ?

崩壊地や礫地に多いイワオウギ

ミヤマシシウド

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オンタデ

北岳肩の小屋の先に北岳

うつむき加減に咲くチシマギキョウ

ミヤマシオガマ

ミヤマダイコンソウ

イワベンケイ ハクサンイチゲ

ハハコヨモギ

ミヤマオダマキ

北側のルートだと山頂までこわい箇所はない

北岳は山頂付近だけかたい玄武岩とチャートで急峻になっている

左側(西)は風衝地で土がむき出しになっている箇所が多い
右側(東)の斜面はしっとりしている感じ

南アルプスの山々は甲斐駒ケ岳と鳳凰三山をのぞいて
ほとんどが堆積岩とその変成岩からできている

さまざまな大きさの岩屑がまじりあい、土ができていく
南アルプスのバラエティに富んだ地質は植物の生育に適した
土壌をつくる

高山の岩場で夏をすごすイワヒバリ

大樺沢の雪渓が再び見えてきた

大樺沢二俣付近

1500m以上の山地で見られるベニヒカゲ

クロハナカミキリ

広河原に戻る

芦安の温泉ロッジでラーメンを食べ

甲府駅でステーキを食べて帰る