2023年4月15日(土)
この日僕はback numberの東京ドーム公演を見に行った。
もう何度目だろう。女々しい歌なんかふぁっくだよと豪語しておきながらもう数十回は見た。多分俺は女々しいしback numberのこと好きなんだと思う。多分ね。
そんなback numberだが、2018年の東京ドーム公演を見に行って以来の5年ぶりのライブ。
どうして5年もの長い間が空いたかといえば2018年の東京ドーム公演を見た時にもう二度とこのバンドを見ることはないと思っていたからだ。
見ることがないというのは、その時のライブがかっこ悪ったわけでもなく、つまらなかったわけでもなくあまりにもいいライブだったからだ。
普通楽しかったものは何度も経験したいものだと思うが、俺の場合はそうじゃない。
これ以上かっこよくなるのは不可能だ、次見たときにショックを受けるかもしれない。というような感覚がありもう見ることはないとおもっていた。
そんなことを思っていたバンドのライブに今回行くことになったのには理由があり、それは2回目の東京ドームってどんな感覚でライブをするのかなと思ったからだ。一回目に入れる気合が半端ないことはわかる。二回目ってもっと気合入れるのかなとか、いやあっさりやるのかなとか気になって仕方なくなっていくことを決めた。
ここまでブログを書いてもっと普通に音楽を楽しめばいいのに、誰だよお前。感は否めないが正直に書くと決めたのでこのまま書く。
そんなこんなでライブ当日を迎えた日、正直行きたくなかった。
ライブの数日前からモヤモヤすることがありどんな気持ちでライブ見たらいいかわからなかった。しかもよりによってback numberかよ。まーでもいくしかない、俺運転しなきゃだし。いや逆に今こそback numberのライブか?とよくわかない気持ちを持ったまま東京ドームへ向かった。
↓これ高速降りて、撮った写真。なんで撮ったかはわからない。
母親と従妹の子供と一緒に行ってきたのだが、ライブの日につまらない思いはさせたくないと血のつながった人にまで鬼ほど気を使って明るく振舞ったせいで行くだけでめちゃくちゃ疲れたのを覚えている。
自分の感情なんて後回しだ、そんなことを思いながらひたすら運転をした。
そしてやっと着いた東京ドーム。
↓どんより東京ドーム。
目をきらきらさせている若者、お前中国の富裕層かよとツッコミを入れたくなるほどにグッズを抱えた人、ドームの大きさに驚いていた従妹の子供、すごく仲良さそうなカップル、多分孫に連れてきてもらったのかなと思える老夫婦、キャバクラ終わりかよと思えるイケイケ女、子供を抱えた母親、一人でいたあの男の人。
いろんな人がいた。みんなが謎に羨ましく思えた。
雨の中グッズも買い、ようやく会場入り。
グッズは多分1時間半くらい並んだ。どんだけ儲けるんだよと思ったことと、トイレに3回行ったのは覚えてる。
従妹の子供にまたトイレー?と言われ、back numberが悪いとわけのわからない言い訳を言ったのもおぼえている。
今思えば慣れないコーヒーを飲みすぎた。
↓並んでいる間に3回もトイレに行かせるback numberのグッズ売り場。
さて問題の席だが、悪くない位置だった。音はまー仕方ないドームだし。
↓この位置で見た。写真撮影禁止だけど時効。ごめんなさい。
ライブが始まる前に従妹の子供と沢山の話をこの景色を見ながらした。
ライブというものに初めて来たということ、もちろん東京ドームも初めて、back numberの中でクリスマスソングが一番好きということ、学校のこと、幼少期一緒に山に登って泥だらけで帰って二人してめちゃくちゃ怒られたこと、この日眼鏡を忘れて全然見えないということ。
そんな話をしているうちに、この子がライブを見たあとにどんな感情になって、どんな事を言うのかすごく楽しみになった。
むしろ俺はこの会場を目の当たりにしても中々わくわくできなかったし、この子が一生の思い出になるくらい楽しんでくれたらいいなー、頼むからクリスマスソングやってくれよ。そんなことを思ってライブの開始を待った。
そして夕方5時。ライブが始まった。
会場が暗くなり、スクリーンに映像が映し出された。それと同時に響き渡る50000人のお客さんの声。
そういえば声出しオッケーのライブは久しぶりだ。ちょっとぐっときた。
ボーカルのいよりさんの弾き語りで始まったアイラブユー。
そして5曲目くらいかな、クリスマスソングをやった。
イントロが流れた瞬間に自分が楽しめたとかはどうでもいい、あーやってくれてよかったと思った。
このように正直ライブに集中できずに常に第三者目線でライブを見ていた。
折角の機会なのにもったいないなーと思う気持ちもあったけど集中できないものは仕方ない。
back numberが悪い。
そんな冗談はさておきこのライブを見たいと思った本来の目的。
結果は東京ドームでライブをすることにびびり倒しているように見えるライブだった。でもこのバンドの在り方を表現しているライブだったようにも思えた。実際MCでは伝えようとして必死に訴えているのに空回りしているさま、自分たちは弱い人間だ、悔しい悔しいと何回も言っていたこと。
それがすごくよかった。人間らしくて、自分の事を弱いと言えるって強いなーと思った。
これもまた羨ましかった。
ライブは何曲やったか覚えてないし、曲の印象も正直そんなにない。
時間が過ぎるのを待っていたようなライブだった。
でも見てよかったライブだなと思えた。
それはライブが終わったあとに、従妹の子供に肩をたたかれ楽しかったねー、連れてきてくれてありがとう。と言ってもらえたからなのか、自分が気づいてないだけで実はライブに感動したのかわからないけど見てよかった。
本当は、好きだと言っていた曲をやったよということを話してみたかったりしたし、欲しいと言っていたグッズを渡しそびれちゃったこととか色々あるんだけど、報われてしまったら音楽なんてとっくに聴いてないしまーいっか!
俺は口癖のようにめんどくさいと言うし、女子供が聞くような音楽なんか聴いてられるかよと言う。
全部嘘ではないけど、俺が一番めんどくさいし女々しいしどちゃくそ弱い。
音楽があってよかった。
おわり。