何か思い立った時には行動の前に必ず思考が付属していました。
私が発する事、動く事、
それにより、周りの人々の妨げになるのではないかと考える思考の正体は
行く行く先の私自身に何か不幸があるまいかという事でした。
そのドロドロとした思考は他の思考と混ざり合い
果ては、酷く重い醜い塊になって
幾つも腹の底に溜まっていきました。
今日までその塊が這い上がろうとする度に
酒でどうにかまた奥の底まで流し込み
目が覚める頃
あぁ、やっとキレイになったか。と、
安堵の溜息と共に、頭と胸に後遺症を残しながら再発までの細やかな人である時間を嗜むのでした。