タイトルマッチ(ラウンド2) | Tomoの裏側~ぽ~

タイトルマッチ(ラウンド2)

前回 から続いてます。 会社に少し近づいてベンチを見つけては座り、また近づいて座り、

そんなことを繰り返しながら会社があるビルへ向かう

途中、長い文の自己PRを紙に書いたのをひたすら

暗唱している就活生に遭遇

こいつ、なんかおもろい

他人事なのだが暇なのでしばらくそいつを観察することに

しかしそんな時、、う!!お腹がゆるい!!

でもその会社はもう何度も訪れているので

周辺のトイレ事情はしっかり把握していたので

問題ない!!

ちょっと外の風がひんやりしたのでもう、

覚悟を決めて3時10分に会社へ

いつもの待つ席ですでに一人待機していた。

こんにちは

クールな感じの奴だった

受けてる業種、この会社の志望度など、さらっと話した。

彼とTomoの前に面接を受けている人はどうやらいないようだった。

同志社大学といっていた、言葉遣いが妙に作られた感じで変だった。

最終面接でテンション上がりまくりのTomoとは対象に

彼は冷静、そのものだった

しかしTomoにはTomoのペースがある、

そいつに影響されても仕方がない

二人の間に無言の重たい空気が、、、

同志社君が呼ばれた、、、

会議室はすりガラスで足だけが、見えている

Tomoの前を社長が横切る、、

こんにちわ

こんにちは

説明会のときあんなに遠くに感じた社長が、目の前に、、、

同志社君が面接していたあの時、何分待っていたのか全く分からない。

 

ただただ、目の前にある









読みづらい会社のポスターの文字を解読していた。(なにしとんねん)



多分10分後くらいに同志社君が出てきた、

じゃあここに座ってお待ちください、

え????なぜTomoの横に??早く帰れよ



また二人きりに、、

しかしさっきとはまるで違う空気がその場を包んだ。

戦いが終わった男とこれから戦いに行く男

同志社君がこっちを見ている。

目が合ってしまった。

「やっぱり社長はオーラが違いますね。」

何にも聞いてないのに話しかけてきた

なんだよ。プレッシャーか??うん??さっきまでクールだった同志社君の様子が

ずいぶん変わっている

目が充血して、全身汗まみれ(みたいな感じ)だった。

たしかにこの会社の社長は結構な有名人ですごい人なのだが、

そのオーラが彼のさっきまでの冷静さを失わしたというのか??

「僕、かっかかみかみだったんだけど、

それで社長が笑ってくれて、

緊張が和らぎましたよ。多分大丈夫ですよ、大丈夫ですよ。」

また、なんにも聞いてないのに話し出しやがった。

彼からTomoへの励ましの言葉は彼自身に言い聞かしてるようにしか聞こえなかった。

かみかみだったという言葉をかんでたのがおもしろかった。

Tomo;いやーもうここはノーコメントでいいっすよ

とりあえず彼を拒絶した。

こいつ最終面接終わったのになんでまだおるねん



ただずっと心の中でそう叫んでいた。

つづく!!!