受験が終わり、2週間が経ちました。
シンバの中学受験は、3戦3勝という結果に終わりました。
ここまで結果を出されてしまうと、受験に反対していた私は、
もう何も言えなくなってしまいます。
だから当たり前のように、通う学校はシンバに決めさせました。
親としては経済的な問題も考え、
3日に受験した学校に進んで欲しかったし、
偏差値的に考えても、それが妥当なのだと思います。
しかし、ここまで実際に頑張ってきたのはシンバです。
子供が一人しかいない我が家ですから、ここは親も頑張って、
本人が本当に通いたいと思った学校へ送り出してやるのが
親としてできる、せめてものことではないかと考えました。
学校をランク付けで考えるのは、元々好きではありませんし。
4月からシンバがお世話になることになった私立の学校は、
歴史ある名門校して知られています。
過去問を解いている時から感じていたのですが、
シンバはこの学校と、とにかく相性が良かったようです。
『○○中学の問題は、俺に合っているんだ。』
と、いつも言っていましたし、
『ナルホド、なかなかいい問題だね!』
なんて、何さまのつもりか知りませんが、
かなりの上から目線で、ニヤニヤしながら解いていました。
昨年の秋、文化祭に行った時には、あまりの楽しさに
帰るのを嫌がり、午後から行く予定だった塾を急きょお休みして、
終了ギリギリまで遊んで帰ったことを思い出します。
その学校にシンバが…と思うと、やはり私も嬉しく思います。
今月は入学手続きなどで、既に3度学校に行きましたが、
徒歩で通える距離はとにかくありがたい。
実はシンバがこの学校を第一希望にしていた理由の、
最も大きなところが通学にかかる時間です。
時間だけはお金では買えないので、6年間でかかる通学時間を
ザッと計算して考えたとき、その時間を有効活用できるというのは
とても恵まれていると感じます。
私は田舎の出身なので、一番近い公立中学でさえ、
徒歩30分はかかりました。
この街に嫁いできてからの十数年間は、シンバが通う学校の
生徒さんたちを、ずっと見てきました。
真面目で落ち着いた感じの子が多く、
こんな風に育ってくれたら安心だな…と思う反面、
シンバにはちょっと合わないかな?と感じてもいました。
ところが塾に通い出し、この学校を第一希望にすると決めてから、
不思議なもので、シンバは私が見てきた○○校の生徒さんと
同じオーラを出し始め、今では周りの人たちからも、
『シンバは○○校のイメージにピッタリだね!』
などと言われているのですから、面白いものです。
シンバは入学する前からすっかりこの学校に惚れ込み、
昨夜は私も一緒に校歌を歌い、盛り上がりました(笑)。
自分の通う学校をとことん好きになることこそが、
これから始まる6年間を、より有意義に過ごすキッカケになるはず。
なので、4月からは一家揃って、この学校を愛します。
もちろん、シンバらしさは忘れずに育って欲しいと願いますが。
でも3月迄は、やっぱり○○小が一番です。
公立の小学校ですが、素晴らしい先生方に恵まれ、
ちょっと幸せ過ぎたんじゃない?と心配になるほどの、
充実した6年間を送ることができました。
そもそもシンバが塾に通い始めたキッカケは、
ここで出会った先生に憧れ、
教師になりたい、という夢を抱いたからです。
その先生は中学受験には厳しい意見をお持ちの方ですが、
それでも本番前には、受験する子供達一人一人に、
心のこもったメッセージカードを渡してくださいました。
シンバはそのカードを持ち、本番に挑みました。
試験が始まる前に、大好きな担任の先生からのカードを読み、
心を落ち着かせたそうです。
きっと、どんなお守りよりも効き目があったと思います。
こういった支えがあったからこそ、学校と塾をどちらも疎かにせず、
最後まで走り切ることが出来たのかもしれません。
今は私も卒業の準備に追われ、休日返上で学校に通っています。
6年間、息子がお世話になった学校と、共に過ごした仲間の為に、
少しでも何かお役に立ちたいと考えています。
小学校生活も、残り1ヶ月ちょっとになってしまいました。
もう、一瞬たりとも気を抜いている暇はありません。
今この時を大事にして、○○小での時間を胸に焼き付けます。