正直、小学校時代は複雑だった。
楽しいことには楽しかった。

だが辛い時はとことん辛かった。

男子には物静かなつまらない女子と見られ。
女子には特定の子にしか心開かない奴と見られ。

こんな私だから好きな男の子が出来たとしても想いを伝えることなんて到底できなければ、伝えなくてもただ想ってるだけで満足できてしまう人間だった。

その先なんて願うことなんてできない。

私が願っちゃいけないんだと。


こうして月日が経ち、私はこのまま地元の中学校に進学するのだと思いきや、いとこのおばさんの一言で考えてもいなかった中学受験をすることになった。


確かきっかけがあったはずだったが....



忘れてしまった。

だが一つ言えることは、私はどこかで変わりたいと思っていた。

小学校時代の私のこの根暗をどうにか変えたい。
そしたら人生変わるんじゃないかとガキなりに思っていたんだなぁ。

ということもあり、中学受験に対してやりたくない!とは思わなかったのだ。

私は小5の秋頃から受験勉強を始めた。
割と遅いと思う。

通い始めた塾でも『今からでも間に合うが、真剣にやらないとだめだよ』と言われたもんだ。


私は今までになく勉強をした。
いとこのお兄ちゃんに家庭教師になってもらい
自分なりに必死に勉強した。


国語は得意科目で点数を稼げたが、算数が滅法苦手で足を引っ張っていた。

だから私は数字を重点的に勉強に取り組んだ。
模試をやったら復習してできなかったところを潰していく。

そんなこんなで1年が経ち、とうとう受験シーズンだ。

私が受けた学校は、そのいとこのおばさんも出ている千葉の女子校だ。

言わゆる世間ではお嬢様学校と言われたとこだった。