日本って有難い国だとつくづく思う。

とにかく、医療費が抜群に安くて質も皆様ブーブー言うか知らんけど、比較的マシな方だと思う。

実際、インドとかアメリカのザッパな医療に

閉口して、医療のためだけに帰って来る患者さんが、

当院にもいてる。

で。てんこ盛りステロイドや抗アレルギー薬、ニキビ薬を持って彼の国に戻っていく。

お国のためや、異国で頑張って欲しい。

時に。

あのシナールトランサミンってセット、

国民健康保険で出してくれるなんてありがたい話や、

ただ、いつかなくなるような気がする。

そもそも、あのセットはアトピー性皮膚炎や

火傷で傷んだ皮膚が黒ずむのを少しでも

良くするために出すもので!

美容で出すものじゃないです。

 

というのは、ワタクシ

とある美容皮膚科クリニックの管理医師を

やってた時に保険の個別指導があって、

その時担当の役人に

ソレはソレは怒られたんやで。

もう20年くらい前になるから時効だと思うけどさ、

皆様、普通に処方箋出してもらって薬局で

薬もらうでしょ、あの薬には必ず保険病名ってのが

カルテについていて、ソレが整合しないと、

“ 不正請求"になる。

例えば、プロトピック軟膏なら” アトピー性皮膚炎”

ってカルテに病名つけてないと、不正請求に

なっちゃうんだ。薬の分、クリニックに

お金入ってこなくなる。

管理医師になると、

健康保険を扱うクリニックとして

コレはしたらあかん等様々な

ご指導を受ける機会があるんですわ。

が。

その時のクリニックの

理事長も事務方も保険の個別指導で何を注意しなきゃ

ならないか、全く分かってない大馬鹿タレで、

ワタクシ、全く清々しい位ノーケアで

提出しろって言われたカルテ10人分持って

何の前情報もなしに、

役人から指導受けなきゃならなくなったんだな。

なんか、今から思うと、

アメリカ空軍に制空権取られた沖縄海上に

でちゃった戦艦大和か、日本海海戦の

バルチック艦隊か、ってくらいノーガード。

 

特にクリニックにバイトで来てた女医さんが、

なんも考えずに“ 肝斑"って病名つけたカルテ3本で

もーめちゃくちゃ怒られたわ。

" センセイ! 肝斑は病気じゃありません!

美容に保険を使わないでください!"

" いや、コレ、バイトのセンセが書いちゃった

らしくて、私の預かり知らない事で。"

“ センセイが、この施設の管理医師なんですから

 先生が総責任者です!その医者に先生から

 指導してください!"

ははあ。管理医師とはかくなる存在か。

バイトの医者がやらかした事まで

ワタクシが謝らなきゃならんのか。

もう 腹は決まった。

淡々と平身低頭してお役人の指導を受ける。

もう、怒られる怒られる。

" あのね、シナールトランサミンの処方は!

リール黒皮症とか! 熱傷後色素沈着とか!

僕らが見てもコレは重症だ!出しましょう!

なんて症例に出して頂きたいです!

 何度も言いますが!肝斑は病気じゃないです!

美容に保険使っちゃダメです!”

 

正論や。

 

ワタクシ弱いトコには強くでて、強いとこには

弱くでるネズミ男体質なんで

“ シカと受け賜りました!

ご指導、ありがとうございます〜”

なんてきっちり頭を下げる。

こんな事では大してダメージはない。

前夫には冷蔵庫の紅生姜のタッパーが

外れて赤い汁がこぼれてただけで

歯が折れるほど殴られてたんで、

口だけなら有難いと思ってしまう。

 

気分はコレか。

が。ツラい。

“ 先生トコの理事長にも言っといて下さい!

今度こんな事したらぁ〜〜…”

 

保険機関取消しか?

理事長困るかなー。 

 

“ はい! 戻りまして上級医と共に

再発防止に努めます!再々のご指摘

非常に勉強になりました!ありがとうございます!”

やれやれ、お上には勝てない。

 

脇で聞いてた医療事務担当のお嬢さんは

かなりびっくりしてたなあ。

 

彼女をリラックスさせて、自分も気分転換のために

会場近くの美味しいケーキとコーヒーで

クールダウンした。

医科はまだしも歯科ではこの個別指導がキツすぎて

自殺未遂する歯科医もいると後でしり、

国民皆保険の闇を感じた。

 仕事をしてると時にこんな思いをする。

仕方がない。

新橋のサラリーマンなら呑んだくれるトコだけど

帰ってまたクリニック業務に戻らなアカン、

お菓子で我慢した。

 

こんな思いをしちゃってるので、

“ビタミン剤、保険でください〜”

なんてリクエストには

ワタクシ目が吊り上がっていると思う。

基本ダメです。

そんな方々のために当院の

激安サプリメント3点セットがあるわけで。

買ってくださいサプリメント!

 

 

 

美容に保険は無理です。

使っても不本意な結果になる事があるので

よくよく考えた方が良い

その不本意な結果はまた次くらいにお話しましょう。

 

 

 

 

 

 

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