例によって読書会参加。
本日、生きていたなら100歳になる
三島由紀夫作” 豊穣の海 第一部 春の雪”
がお題である。
お読みなさいませ!
10年位前に読んだ事はあったが内容すっかり
忘れていた。が、典雅な文章と三島独特の
貴族趣味と失われゆく” 日本の面影、思想” が
精妙に散りばめられた美しい若い二人の悲恋
物語( 簡単に言っちゃってるけど)で、
堪能できた。
三島本人はただ小説を書いて
ちんまり収まる男ではない。全共闘の革マル学生とも
話しあい、あの美輪明宏を見染めた男である。
思うに、
“ 美を書く者は自らも美しくならなければならない”
と考えていたフシがある。
だからボディビルに剣道に勤しみ
理想に近い男性美を作り込んで来だのだろう。
徴兵検査で” 丙種合格” と値ぶまれたが、
悔しさ情けなさの裏返しである。
私も彼には及ばないけど学生時代かなり肥満体でバカに
されていたのコンプレックスで、ひたすら筋トレに
励む日々である。
そんな彼が”美容整形に関するコラムをサラッと
書いていたのを見つけた。
今は潰れた” 十仁病院” をレポートしていた。
曰く。
“ 20世紀は見た目の時代になるかもしれない、
アメリカでは見た目の良い大統領候補が
有利になる。” 浅い考え"だ、だが、その浅さから
深い何かが生まれてくるかもしれない…
流石である。先を見透している。
彼自身も整形ではないが、
人工的に筋肉を作り込む世界に入っている、
また、彼の文章は私自身は” 典雅で流麗”
と思ったが、ある人々に言わせれば
“ 装飾過剰。ホンコンフラワーの
ような文章” て言われるときもある。
ホンコンフラワーと言う言語を
久しぶりにきく。
今や、
神を恐れず人工美の極致を競う人も出てくるなか、
彼がこの世情を見たらどう思うだろうか。
多分、今年のワタクシは三島イヤーになりそうだ
哲学書もガンガン読んで更に何かを深めていきたい…
いや、そのまえに商売商売!