9月に入ってからの歩みを振り返ってみましょう。
第1週は【0:フール(The Fool)逆位置】。
“勢いのまま飛び出すことの危うさ”に気づかされました。
そして第2週は【18:月(The Moon)正位置】。
未来が見えにくく“不安や迷いに向き合う時間”として映し出されました。
その流れを受けて今週第3週に私たちの前に現れたのは、
【12:吊るされた男(The Hanged Man)】正位置。
逆さまの姿で木に吊るされながらも、彼の表情は安らかで後光に包まれています。
これは“思うように進めない停滞の時期”であると同時に、
“立ち止まるからこそ見えてくる新しい視点”があることを示しています。
先が見えにくい【18:月(The Moon)】正位置の週を超え、
今週はさらに“待つこと・委ねること”がテーマ。
焦って無理に動くよりも、今は一度立ち止まり、この時間そのものを静かに受け入れること。
そうすることで、あなたの進むべき道が、驚くほどクリアに見えてくるはずです。
🌱 今週の小さな一歩
【12:吊るされた男(The Hanged Man)】は、逆さに吊るされた姿から、一見すると苦しい“停滞”・“犠牲”を連想させるかもしれません。
しかし、彼の穏やかな表情が示すように、このカードの核心は、そこから生まれる“新しい視点”と、現状を静かに“受容”する姿勢です。
立ち止まるからこそ見えてくる、世界がひっくり返るような気づきのためにちい
- すぐに結果を求めない:目の前のタスクを「ただこなす」のではなく、「なぜこれが必要か」を考えてみる。
- 視点を変えてみる:いつもの通勤路やランチの場所を変えてみる。新しい景色の中に、思わぬヒントが見つかるかもしれません。
- 静かに観察する:急かされるような状況でも、あえて心を落ち着かせ、周囲の流れを客観的に見つめてみましょう。
→ 停滞しているように感じる今だからこそ、これまで見過ごしてきた大切な価値観や気づきが芽生えます。
焦らずに、この時間を大切にしてみましょう。
💼 仕事に悩んでいる人へ
- 焦らず全体像を俯瞰する:目の前の仕事に追われるのではなく、一度手を止めて、プロジェクト全体の流れや目的を再確認する。
- “無駄”を“準備”と捉える:停滞や遅れは、新しい視点や工夫を見つけるための大切な準備期間。
- “自分らしさ”を再発見する:他人のやり方を真似るだけでなく、自分ならではの効率化やアイデアを試してみる。
→ 立ち止まることは、次の展開をよりスムーズに進めるための“見直し”のチャンスです。
💕 恋愛に悩んでいる人へ
- “待つ時間”を価値あるものに:相手の行動が停滞していても、それは“終わり”ではなく、関係性を深めるための“準備期間”と受け止める。
- 相手の心に寄り添う:自分の気持ちばかりを優先するのではなく、相手の立場になって、何を感じているのか想像してみる。
- 小さな変化に気づく:連絡や進展が少ない時ほど、相手の言葉や態度にある“小さなサイン”を見逃さないように。
→ 立ち止まって初めて、二人の関係性の中で本当に大切にすべきものが見えてきます。
🤝 人間関係に疲れている人へ
- “変えたい”より“受け入れる”:相手を変えようと頑張るよりも、ありのままの相手を受け入れることで心が軽くなる。
- あえて距離を置いてみる:少し離れてみることで、その人の新たな一面や、自分にとってのその人の存在の大きさに気づくかもしれません。
- 自分自身と向き合う:“譲れない部分”と“柔軟になれる部分”を整理し、自分らしい付き合い方を見つける。
→ 人間関係の停滞は、自分自身の“心の声”に耳を傾ける貴重な時間。新しい調和が生まれます。
✨ 今週のメッセージまとめ
【12:吊るされた男(The Hanged Man)】が示すのは、
“立ち止まる勇気”と“新しい視点の獲得”です。
逆さまの姿は不自由に見えるかもしれませんが、そこからしか見えない景色があることを示しています。
今は“進むこと”よりも“見方を変えること”によって、
新しい気づきが得られる時期、新しい道が開けるというメッセージです。
→ 状況が進まないと感じる時こそ、未来へ進むために視野を広げる準備の時間なのです。
💡 灯のことば
先週の【18:月(The Moon)正位置】が映し出したのは、心に潜む“迷いや不安”は、
自分自身の心と向き合うための大切な時間でした。
そして今週、私たちに必要なのは、その揺らぎや停滞を、新しい視点へと変えていく勇気です。
立ち止まって見直す中で揺れる気持ち。
けれど今週【12:吊るされた男(The Hanged Man)】は、
その迷いや停滞を“新しい視点”に変える時だと教えてくれています。
私自身も、やりたいことややるべきことが山積みの状況でした。
何から手をつけていいか分からず、まさに身動きが取れない感覚に陥っていました。
けれど、このカードを見て『ああ、今こそ整理するタイミングなんだな』と再認識したこともありました。
その時、“やりたいこと”“やるべきこと”“必要な準備“を一つずつ書き出して見える化してみたんです。
頭の中でごちゃごちゃしていたものが、整理されると一気に心が軽くなりました。
そして、場所を変えると見え方も変わる。
まるで吊るされた男が“逆さま”から世界を見て、新しい理解を得るように――
私たちも視点を変えるだけで、停滞が気づきの時間へと変わるのだと感じました。
「真実の光は、正面からだけでなく、思いがけない角度から射すことがあります。
逆さまになった時にしか見えない景色があるように――
立ち止まる時間は、次の一歩を力強く踏み出すための“準備のとき”なのです。
そして、その準備はやがて未来を照らす灯りとなるでしょう。」
