昨日、8月9日は──80年前、長崎に原爆が投下された日。
そして今年は、その日が満月と重なりました。
残念ながら、三重県南部は雨模様でお月様を直接眺めることは叶いませんでしたが、
心の中で月を見上げながら、テーマを 『平和。そして未来へ』 として、
満月の日のオリジナルスプレッド【月の導き】を展開しました。
【月の導き】とは
月のカードをはじめに中央へ置き、月に問いかけながらシャッフルします。
その後、月を中心に5枚のカードを展開し、光と影の両側面、
そして未来へのアドバイスを受け取るスプレッドです。
今回のテーマ『平和。そして未来へ』の結果はこちら。
- 現状/今必要な視点・気づき → 節制(逆位置)
- 原因・障害 → 塔(逆位置)
- 光の側面/内なる希望や導き → 魔術師(正位置)
- 影の側面/潜在的な不安や恐れ → 運命の輪(逆位置)
- 結果/アドバイス → 皇帝(逆位置)
月と皇帝(逆位置)が重なったこの配置は、“未来の平和の形”strong>を深く考えさせるものでした。
各カードからのメッセージ
1. 現状/今必要な視点・気づき → 節制(逆位置)
バランスを崩しやすく、歩み寄りや調和が難しい状況。
心の中の調和を取り戻すことが、未来への第一歩です。
世界の情勢を見ても、まさにそう感じる場面は少なくありません。
2.原因・障害 → 【塔(逆位置)】
大きな破壊や衝撃は避けられたものの、古い構造や価値観はまだ残っています。
その解体は“破壊”ではなく“理解と対話”で行うことが大切。
相手の立場や背景を想像する心が、壁を少しずつ溶かします。
3.光の側面/内なる希望や導き → 【魔術師(正位置)】
新しい“平和”の形は、一人ひとりの"創造力”と“行動”から生まれます。
偶然に任せず、意図的な行動で未来を創る力が、私たちの中にすでに備わっています。
日々の暮らしの中で“平和”を意識することこそが、その力を育てます。
4. 影の側面/潜在的な不安や恐れ → 【運命の輪(逆位置)】
「いつか自然に変わるだろう」という待ちの姿勢では、変化は訪れにくい。
たとえ小さなことでも、自分から動き出すことが重要です。
個の力は小さくとも、集まれば大きな波となります。
5.結果/アドバイス → 【皇帝(逆位置)】
固定化した支配や一方的な権威から離れ、
不安や迷いの中でも柔軟で多様な価値観を受け入れることが、未来の“平和”につながります。
それは、異なる川の水が一つの海で混じり合い、やがて澄んだ青になるような過程。
すべてを認めることは難しくても、まずは一つだけでも認めてみる――
その一歩が“平和”の灯をともすのです。
月からのメッセージ
不安やすれ違いはまだ残っている。
けれど、光の側面として『新しい創造』の兆しは確かに見えている。
偶然や他者任せではなく、自分たちの意志で行動することが、静かで持続的な変化をもたらす。
“平和”は、衝撃的な破壊ではなく、理解と対話から育まれる。
私は戦争を知りません。
授業で学び、映像や書物で知るだけです。
しかし、悲惨な終戦を経験した歴史のある日本に生まれ育ち、
今こうして平穏に暮らせているからこそ、考え、伝えられることがあると信じています。
今も世界のどこかで戦争が続いています。
一日でも早く争いが終わり、その地に暮らす人々が安心して笑える日々が訪れますように。
そしてその未来のために、私たち一人ひとりが今できる、小さな一歩を信じて進みたいと思います。

