先日お話した、
鈴鹿サーキットでのF1日本GPで、
今年ちょっと感動の体験をしました。
鈴鹿サーキットをご存知でない方は
わかりづらいと思いますが、
僕たちは、第2コーナーからS字にかけてのエリアに
座っていました。
決勝レースのスタート20分くらい前だったでしょうか、
遠くに見える第2コーナー観戦エリアの上部スタンドで、
何やら歓声が聞こえました。
周りの人たちもそれに気づいたようで、
どうしたんだろ、あそこだけえらく盛り上がってるな、と
興味を引かれ始めた様子でした。
よく見ると、
どうやら海外からの観戦客とおぼしき体格の、
おじさん2人が何かやっています。
スタンドの最前通路に立って、
身振り手振りで何やらやっていると思ったら、
何度かの歓声に続いて、
やおらウェイブが起こりました。
おじさん2人は、通路を左から右まで走り回り、
その観戦エリアの心をひとつにして
第2コーナー上部スタンドは
端から端までのきれいなウェイブが出来ました。
そして、何度目かの後、
ウェイブはそのエリアを飛び出して、
隣のエリアにまで広がり、
やがて僕たちのところまで広がって来たのです。
それはそれは、みんな最高の盛り上がり方でした
о(ж>▽<)y ☆
我が家が日本GPを観戦するようになって
今年で14年目になりますが、
広いコースを囲む観戦席で
あんな大きなウェイブが起こったのは初めての事でした。
会場にいる人たちが、同じチームを応援する
サッカーなどとは違って、
F1は11チーム22台でのレースです。
日本人なら、マクラーレンホンダを応援するとはいうものの、
それとは別に、それぞれ応援するチームがあり、
海外からの熱心な観戦客も大勢います。
そんな中で起こったウェイブは
やがて僕らの先に広がる、
S字コーナー観戦エリアまで延々と繋がっていくのが見え、
僕はちょっと胸が熱くなりました。
スズカは、他の国でのGPとは違う、と
どのレーサーもスタッフも口にするそうです。
自国のチームしか応援しない国がほとんどの中で、
日本だけは、
どのチームにもレーサーにも、
そして予選前々日のレーサーのいない日、
ピットで黙々と作業をするだけのスタッフにさえも、
情熱と関心と尊敬の眼差しを向けてくれる。
どのチームにも、
まるで母国グランプリかのような声援を送ってくれる。
スズカは特別な場所だ、と。
そんな日本GPを僕は心から誇らしく思っています。
いつまでもそんな鈴鹿でありたいと願います。
ただ・・・、
日本人は少しばかりお行儀が良すぎるのも確かで、
あのおじさん達のような行動に出るには
少々勇気が足りないのも認めます・・・(;´▽`A``。
そんな日本人の『苦手』を陽気に助けてくれて、
見事にみんなの心を盛り上げてくれた、
遠くからのお客様。
僕はあのおじさん達に
心からの拍手を送りたいです。
おじさん達、日本に観戦に来てくれてありがとう!
みんなをひとつにしてくれてありがとう!
大きなウェイブ、嬉しかったよ~!!
ヾ(@>▽<@)ノ
▼みな思い思いのユニフォーム
応援するチームはそれぞれです。
▼帰路に付くたくさんの人たち
今年は欧米からの観戦客がぐっと増えてました