組み込み系の落とし穴?!

組み込み系の落とし穴?!

組み込み系エンジニアの苦労する点を挙げてみた

実機でのデバッグ作業は困難を伴うことが多い。開発環境でのデバッグと比較すると、様々な制約が存在するためだ。組み込みシステムは、限られたリソースで動作するよう設計されている。メモリ容量や処理能力が限られているため、デバッグツールを導入すること自体が難しかったり、デバッグツールの動作がシステムに影響を与えてしまい、正確なデバッグができないこともある。また、組み込みシステムはリアルタイム性を持つものが多い。ミリ秒単位、あるいはマイクロ秒単位での正確なタイミングが求められるため、デバッグツールによる処理時間の遅延がシステムの挙動を変化させてしまう可能性がある。
さらに、組み込みシステムは特定のハードウェアに依存している。ハードウェア固有のレジスタや割り込み、周辺機器との通信などが複雑に絡み合っており、問題が発生した場合、ハードウェアとソフトウェアのどちらに原因があるのか特定することが難しい。
開発環境では問題なく動作していたプログラムが、実機では予期せぬ動作をすることも少なくない。実機デバッグでは、これらの制約を考慮しながら、様々なテクニックを駆使する必要がある。例えば、LEDやシリアル通信を用いてシステムの状態を外部に出力したり、ロジックアナライザやオシロスコープといった計測器を用いてハードウェアの信号を直接観測したりする。
経験に基づいたノウハウも重要になる。問題が発生しやすい箇所や、特定のハードウェアで発生しやすい問題などを把握していれば、デバッグ時間を短縮できる。実機デバッグは、組み込み系エンジニアにとって苦労する点の一つと言えるだろう。

一般的に「システムの組み込み」と言うと、パソコンやスマートフォンのOSなどを想起する。実際はOSそのものではなく、OSを構成する一つ一つのプログラムを対象としたものだが、総体としてはそのようなOSを構築することも組み込み系エンジニアの仕事だと認識しても大過は無い。
しかし、一般的なOSの組み込みに関する仕事と組み込み系エンジニアの仕事の間には、一部で決定的な差が存在する。パソコンやスマートフォンのOSは日々更新されていくアプリケーションやネットワーク環境に対応するため、日々最適と思われるプログラムを配布して更新するのが当たり前である。それに対し、組み込み系エンジニアが行うシステム構築の中には、利用途中でのプログラム更新が簡単に行えないものもある。
例えば、自動車の生産ラインにおいて車体を組み立てるロボットアームの動きを制御するシステムに組み込まれたプログラムをアップデートしたい場合、そのプログラムを組み込むだけで全ての生産ラインを止める必要が生じることになる。当然、企業業績にも大きな影響を及ぼすことになるため、頻繁にシステムを止めてプログラムを新しくするといったことは大変難しいのである。
どのような機器にどのようなプログラムを組み込むエンジニアかで状況は大きく変わってくるが、ニーズによってはプログラムを提供する段階から誤作動を起こさない精度の高さを求められる場合があり、このことが組み込み系エンジニアが最も苦労する所の一つであると言える。リスクを伴う場合もあるようで、組み込みのスキルを活かせる職種にキャリアチェンジするエンジニアもいるようだ。
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