飲みニケーション
怪談関係の飲み会にて7時間ほど話す。
その前に2時間ほど大声で話し続ける用事があったので、喉がガラガラになった。そこそこ色々な話をしたが、僕自身は7時間ほぼずっと皆に、女にどんな風にフラれたかについて、の話題を振り続けていた。少しでも会話に間が空いたら「はーい!第一回、女に言われて傷ついた一言大会の開~催~!どんどんどんパフパフ」という僕の叫び声がインサートされ、皆が無視する、といったやり取りが何度あっただろうか。数年前の自分を振り返ってみると、同じことを怪談方向でやっていたように思う。二次会くらいで空気がまったりしてきたと見るや否や「はーい!怖い話グランプリの始まり始まり~」などのような奇声を上げ、皆が無視する、といったやり取りを何十回重ねてきただろうか。「なんで!コイツらは!飲みの席で!怖い話をしようと!しないんだ!」世間の皆が飲み会でちっとも怪談を語り合おうとしないことに不満を覚え、怪談サークルを作った僕。しかし念願だった筈の怪談関係の飲み会を重ねるうちに「なんで!皆!酒を飲んで!自分をフった女たちを!悪し様に!罵ろうと!しないんだ!」という不満が募ってきてしまっている現状。こうして僕は次には失恋サークルでも作ってしまうのだろうか。まあ、そうなったらそうなったで、失恋を語り合う筈の飲み会にて「なんで!このモッサリ君たちは!立ち食いそばについて!熱く!語ろうとしないんだ!」とかなんとか抜かし続けていくんだろうね。そしていつか気付くよ。一人ぼっちで部屋の隅で
体育座りをしている、そんな自分にね。
