「俺と同じぐらい働いてから、家事の文句を言え」について考える
俺と同じ稼ぎもないくせに・・・この言葉、聞いたことありませんか。もしくはそれらしいことを言われたことがありませんか。言われてなくても思ったことがありませんか。私も専業主婦を1年だけやったことがあります。そのときに、思ったことがあります。(注 今の主人ではありません)稼いでいる人を目の前に、自分の家事負担についてあれこれ言うのって相当勇気がいるということです。平日はそんなにイライラしないんだけれども、土日になると腑に落ちなくなる。彼は土日休みなのに、私は土日も平日と同じようにやらなければいけない。また相手からやって当然だと思われてしまう。なんか不平等だ〜〜〜って思えてしまう。でも、稼ぎで考えると、、、、「お金を稼いでいる人に文句を言うのは、、、あれもこれも彼がお金を出してくれたし」と思って、我慢して家事をするなんてことをしておりました。家事が好きな人はめっちゃいいんですが、そうでもない人にとっては結構なストレスになるわけです。土日せっかく一緒に過ごせるのに不機嫌な気持ちになってしまいます。言えない分、相手には伝わっていないから、相手も「なんでこんなにギクシャクするんだろう」とイライラしてくる。そして、険悪な週末を迎えるなんてこともありますよね・・・これ、実はそう思ってしまう原因があるんです。それは、お金を基準に家事分担を考えてしまうことです。基準にすべきことはお金ではないのです。夫婦関係は、時間軸で考えるこの世の中で一番大事な物、それはお金ではありません。時間です。わたしたちはどんなにお金持ちでも貧乏でも1日は24時間しかありません。時間については平等なのです。その中で金持ちは何を買っているのか。それは時間を買っています。お金を早く儲けるために借金をするのは、その借金したお金を使えば儲けるスピードが早くなるからです。時間の節約のためです。ブランド物を買うのは、手っ取り早くゴージャスに見えるし、なれるからです。これも時間の短縮です。24時間で普通の人よりも時間を節約することで、たくさんのことをしています。それもお金を使って。その時間を短縮する力こそ、資本主義の力なのです。お金を持つものが偉いというよりも、限られた時間の中で多くのことができる人が偉い、その時短はお金が使われているということなのです。で、話を戻します。私達は、どうでもいい人に時間を使いません。例えば、私は結婚相談所をしております。会員には面談やフォローの時間をかけますが、会員でない人の悩み事相談に時間をかけません。それは会員のほうがそうじゃない人より大事だからです。でも、仕事よりも時間を使う優先順位の高いものがあります。それが夫です。夫が怪我をしたり倒れたら飛んでいきます。何をおいても飛んでいきます。仕事をやってから行く、ということはありません。それは、仕事よりも夫のほうを愛しているからです。愛を注ぐというのは、時間をかけるということなのです。だから、自分の時間、相手の時間がどうなっているのかを考える必要があります。相手の時間に気を使うというのは、相手を愛することでもあるのです。お互いの時間がどうなっているのかを考えるまず、大前提として、仕事だけではなく、家事も拘束時間と考えてください。拘束時間が平等であれば、もしくは相手の時間を気遣えば、お互いの関係も良好になりやすいのです。拘束時間=家事時間(おむつかえ、授乳、宿題をみるなどの育児も含む)+仕事時間(通勤も含む)例えば、専業主婦の場合、平日の家事時間=10時間で、夫の仕事時間10時間(8時間働いて通勤2時間)なら、トントンです。ただし、土日の家事時間=10時間、夫の仕事時間0時間だとしたら、、、拘束時間は、年間1040時間も妻のほうが多くなります。約34日分も妻のほうが拘束時間が長くなります。逆に34日分夫が自由になっています。「少しは家事を手伝ってよ!」と専業主婦の妻が言いたくなるのはこういう背景があります。これ、共働きだったとしたら、、、さらに拘束時間格差が広がる可能性が出てきます。夫婦関係は、お金で考えるのではなくて、時間で考えましょう。金持ちだってお金を使って時間を節約して、大切なことができる時間を生み出しています。つまり、お金より時間が大事だからなんです。