今日は地元楽器店主催のコンクール予選でした。最近は付添はしないのだけれど間に合いそうだったので高学年だけ応援に。
5年生男子。とてもセンスがいい。でも小柄なことと普段の練習楽器の都合やらでなかなかピアノが鳴ってこない。今日のホールはとてもデッドなので本人がいちばんそこを感じたことでしょう。彼は、うちに来るまではお母さまが練習につきっきりだったらしいのだれど、いろいろ話し合って、今は「自分で譜面を読んで考えて弾く力をつける」ことを最優先にさせてもらっています。もちろん怪しげなリズムが生まれちゃったり音がまるで違っちゃってたり、指使いが雑伎団か?っていうくらい不思議な事も多々あるのだけれど。先のことを見据えたら、多少出来が後退したとしても、今しかできない作業をしておきたい。本人も親御さんも私の考えをきちんときいて納得してくれて、最近は随分と自力で読んで表現するようになってきました。この先がもっと楽しみ。
せっかくだもの、自分で弾きたい曲の譜面さえあればとりあえずかたちにできるようになっておいて欲しいな。そんなわけで彼にとっては大人の力をほとんど借りずに参戦したコンクールだったので、本人は不本意なところもあるかもしれないけれど、十分に大きな意味をもった日だったと私は考えています。
もうひとり、低学年のおちびさんも移籍組。こちらは随分と歌心がついてきました。応援にはいけなかったけれど、ママから「本人は満足げでした」という報告をうけて私も嬉しい^^。自分が「やった!」と思えるのがなによりも幸せなことだからね。
さて、私もこの世界長くなったもんで、会場では見知った顔にも出会います。久しぶりの先生がたと御挨拶したりね。
今回は私の弟子が「先生」として生徒さんをエントリーしていたので同じ立場としてその場に存在します。嬉しいもんです。ひとりは会いそびれちゃったんだけど、もうひとり未だに私の前ではグズグズのちびっこみたいになるNちゃんがすっかり先生の顔で舞台まわりを飛び回っていたのは印象的でした。思えばこの子とは10年ほど前にこのホールが初対面でした。そのあとうちに移籍してきたんだよなぁ。
いろいろ思い出の多いホールです。私自身も中学生の頃はピアノの発表会やらエレクトーンのコンクールでお世話になりました。ずいぶんきれいになったけど、印象が変わらないからいつ行ってもなんとなく懐かしい^-^
結局、本番終了後にNちゃんが「せんせー?かえるのー?」といつもの調子でくっついてきたので、ふたりで食事してました。これからもしっかり頼むわよ。ひとんちの子だけど私の跡取り娘なんだから!^^