地元の公立中学校を遙か昔に卒業した私。生徒たちにももちろんたくさん同じ学校の卒業生がいます。今日はそんな母校の合唱コンクールをものすごく久しぶりに覗いてきました。

在校生で私の門下生は5名。うち1名は見事にバックレてくれましたが、残る4名は伴奏者。ちょうど昨日今日と通常レッスンにお休みをとっていたこともあり、朝から馴染みのホールへ(←近所の飲み屋みたいな表現^^;)向かいます。

私の出た高校は公立普通科だというのにもうほんとおかしいくらいイベントに燃えます。合唱コンクールもそのうちのひとつで、3年生ともなるとその完成度はちょっとびっくりするくらいのもの。そんな合唱に記憶を塗り替えられている私ですが、中学生の"授業の延長にある合唱”を聞くのは久しぶりでとても楽しみでした。もちろん伴奏の子たちと夏からずっと曲を作り上げてきていて思い入れも十分あります。ここの中学に限らず、小学生も他の中学に通う子たちも秋に向けてものすごく気合いいれてきてくれるから。まぁ、普通の教材もそんくらい頑張っておくれよって思わないこともないんだけどさ。仕方ない(笑)。

朝から全校合唱、1年生、2年生、3年生の順でした。1年生のトップバッターの自由曲はうちのちびすけ。本番慣れしている子なので心配はしてませんでしたが、小柄男子なのでコンクールなんかだとこぢんまりしちゃいがち。でも、今日はいい感じにピアノがしっかり鳴ってました。ちょっと重たくなっちゃったのは仕方ない。曲のイメージと合ってたからいっか。1年生女子は今年は立候補もしなかったそうで見事に伴奏しらんぷりしてましたが、ざっと見て全然弾けるレベル。来年は是非やっていただきましょうね(笑)

2年生は女子ふたり。この学年は明るいけど引っ込み思案な子が多い印象ですが、ふたりとも堂々と弾いてくれました。最初の子はレッスンの時よりもずっといい安定したピアノ。響きもきちんと出ていたしペダルのタイミングも良かった。後の子はかなり難易度の高い曲でズレはあったもののきちんと修正してくれていてホッとしました。なによりもすごく楽しそうに弾いてた。この子はおそらく伴奏者全員の中でいちばん音楽を楽しんでいる印象がありました。

3年生はなんと、ひとりで学年合唱とクラス課題曲と自由曲をこなす大活躍をみせてくれて。休憩時の出番前に舞台袖からそっと出てきてひとりで鍵盤をハンカチで優しく拭いていた姿が印象的でした。剣道をやっているからか、立ち居も動作も息を飲むほどにキレイでした。肝心の演奏もね。本当に立派だった。そして自由曲の前奏では会場が飲まれている空気。これぞ合唱コンクールミラクル[E:#x2606]です。心から感動しました。

ホールの中で私を知っている人には殆ど会うことがなかったので、逆に保護者席で生の感想に触れていました。うちの生徒ちゃんが弾き終わったあとで周囲から「あの子うまいね!」と囁きが聞こえる度に心の中でニンマリしつつガッツポーズですわよ!

私は親ばかならぬ指導者バカなので、自分の生徒がステージにいるだけでもうメロメロですが、合唱もしっかりきいてきました。

1年生は男子が変声期だということもあってピッチがうまく合わず。あと音楽的な技術面については無作為で組まれたクラスでしょうから、やはり歌のうまい子と苦手な子の比率でずいぶんと完成度が違いました。

2年生は、かなり難易度の高い曲に挑戦していて、声の伸びにもそれぞれの個性が感じられたりします。この世代って男子の方が多いのね。バランスとるのがとてもたいへんそうだったけれど、どのクラスもよく頑張っていました。

3年生はしっかりと。中学生でいられるあと僅かな時間にクラス単位で行うイベントも数えるほどしかないでしょう。想いがしっかりと音になっていて、なんだか自分まで昔を思い出させてもらいました。とても熱かった。Excellent!

 

聴きに行ってよかった。みんなありがとね。

で、もう一度書いておこう。もーちょっと教本も気合い入れてやってくれると、せんせーは泣いて喜ぶと思うぞ!

唯一の心残りは吹奏楽をきけなかったこと。ちょっとタイムテーブルの読みが甘かった印象でした。