つらい過去を忘れようとした


そのとおり、時間が経つにつれて、細かいところは忘れていった


でも気がついた 

どんなに忘れても、忘れようとしても、心の傷は消えないことに


私の心の中では、子供の頃の私が今も泣いている。


なぜ私には父がいないのか

なぜ私の両親はカルト宗教の信者なのか

なぜ私だけ友達と遊びに行けないのか

なぜ私だけ学校関係以外では、外出に親がいちいちついてくるのか

なぜ私は習い事ができないのか

なぜ私の家庭はまともではないのか

なぜ私の家にはお金がないのか

他にも数え切れないくらいの"なぜ"があった。


私は、覚えておくことにした。忘れたほうが、ずっともっとつらいから。