殺されそうになって必死に逃げたことありますか?
私はあります!
それはWindows95がまだ現役だった1998年、大分市の自宅(当時は大分市に住んでいた)で起きました
折しも、PCのRPGの黎明期を支えたウルティマの続編である『ウルティマオンライン』がアメリカで発売され、プレイしたいなと思いながら公式サイト(当然英語のみ、今みたいな翻訳機能もなかった)を眺めていました
そこでふと「これ住所欄にJapan Ooitaken Ooitashi……」って書いたら買えるのかな?と思い立ち、初クレカを作って注文してみました
二週間ほど経ったある日、それは何と無事に届いたのです(後に同じことを思った日本人が沢山いたことをゲーム内で知ることになります)
今でこそドラクエやFFをはじめ多人数同時接続のオンラインゲームは多数存在しますが、当時は『ウルティマオンライン』の他は、パーティを組んでプレイする『ディアブロ』のみ
そこにあったのは、まさしく仮想現実でした
まず最初に、身につけられるスキルを二つ選びます
自分は腕力とマイニング(鉱山を掘る)を選びました
ところが、最初は草原にいる牛や鹿を相手に戦いを挑んで見事に敗北して死亡
レベル上げようと、サンドバック相手に修行すること数日
なんとか牛ぐらいは倒せるようになりましたが、得られる物は何もなし(もしかすると肉と皮は得られたかもしれませんが記憶にありません)
街には英語を話す、推定アメリカ人がカブトを被ってマントをはためかせつつ、馬に乗って闊歩しています
どうやったら装備や馬(野生のものはいなく、店で買います)を買う金が手に入るんだ?あ、そうか!鉱石を売ればいいのか!
山へ行ってさっそく採掘を始めましたが、スキルレベルが低いせいか全然まともな鉱石が得られません
仕方が無いので、図書館へ行き本を万引き(笑)して(衛兵に見つかると処刑されて死にます)、それをお金に変えて何とか装備を整えました
黒鉄色のカブトを被り、黒のローブ、赤いマント、馬は白馬を買って、冒険に出かける私カッコイイ!
が、私がスタートした島(大陸?)には、目ぼしいものは何もなく、冒険は即終了
今度は万引き換金でボートを買い、見知らぬ土地を目指して冒険再開!
洞窟があったので入ってみますが敵もいなけりゃ、宝箱もない
なんかないかなぁ?とくまなく探索していたところ、HEY!と声をかけられました
推定アメリカの二人組
「R U alone?」(お前は一人か?)
「Ya」(そうだが何か?)
「Fireball」(火の玉をくらえ)
は?あ、痛い!そして多分熱い
「PKだ!このままだと殺される」
必死に逃げる私
しかしアメリカサーバーのため、ぎこちない動きしかできません
鼓動がバクバク、なのに冷たくなる心臓と動脈
肝を冷やすってこれか!などと考える間もなく二発目のファイアーボールで死亡
マイタウンの教会で生き返り、パンツ一丁で船を漕ぎ、私の死亡現場に駆けつけてみると、空のバッグだけが残されていました
万引き換金のバチが当たったというか、相手は強盗殺人、さすが犯罪王国アメリカ!スケールが違うぜ!
結局、犯罪で稼ぐのは間違っているのと、いざと言う時に魔法で逃げるしかないと思い至り、試行錯誤の末魔法と革職人のスキルで、革を仕入れてレザーアーマーを作って売り生計を立てる魔法剣士が誕生しました
その頃にはリア友二人もプレイできるようになっており、日本人ギルドにも加入したため、殺されることはなくなりましたが、マジ殺されそうになるとどんな状態になるか思い知りました
みんなも気をつけてくださいね、一人で洞窟とか行っちゃだめですよ
次回は「命を救われたことある?」です
お楽しみに
ではでは