心の中が、とう明じゃない。
まるで、生ゴミの袋みたいだ。
袋の中は、騒がしく臭う。
にんじん しゃけ 丸めたちり紙・・
空を見上げる。
満月の夜は、引力が強く働くって、きいたことがある。
右手の袋を持ち直す。
ぎっちりと、第二関節がきしむ。
息がきれる。
右ひざに、がさりとぶつかって痛い。
いらないものは、消えてなくなればいいのに。
ふと、脳裏にあいつの顔が浮かんだ。
奥歯を噛んで、にらんで消した。
こいつを捨てるまで、あと10m。
右腕をぶんと振り、
四角く区切られたコンクリートブロックの中に
勢いよく投げ入れた。
bai-bai
どさっと音がする前に
きびすをかえした。
瞬間、
満月と、目が合った気がした。

